「休息」と「休養」。
似ていて、まぎらわしいですよね…。
「休む」の「休」が共通しているので、どちらも「休むこと」というのはわかるのですが…。
では、「休息」と「休養」では何がどう違うのか…??
休み方に違いがあるのだろうか…???
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
やはり、「休息」と「休養」には決定的な違いがありました!
本記事では、「休息」と「休養」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「休息」と「休養」の意味の違い!
最初に、「休息」と「休養」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「休養」とは、体や心を休めて、次に活動する力をたくわえること。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「休息」の意味とは!
「休息」は、仕事などを中断して体を休めること。
そもそも、人間の体力や集中力には、持続できる時間に限界があります。
たとえば、100メートルを全力で走るスピードで、1キロメートルを走り切ることはまず不可能。
全力疾走で1キロメートル走るためには、何度か休んで呼吸を整えることが必要です。
これは、体力だけでなく集中力も同じことがいえますよね。
この途中で休んで呼吸を整える行為、これが「休息」です。
ちなみに、「休息」は「休む」と「息(呼吸)」をあわせた言葉。
「休息」は、休んで息(呼吸)をリラックスした状態にするということが「語源」らしいです。
つまりは、呼吸を整えるということですね。
一般的には、仕事の合間に一時的に休む意味で使われます。
②「休養」の意味とは!
「休養」は、体や心を休めて、次に活動する力をたくわえること。
ポイントは、「たくわえる」という部分。
「休息」には、「たくわえる」という意味がありません。
仕事などによる疲労というものは、一晩寝て完璧に回復するか?といえばそうではありません。
日々仕事を続けることで、徐々に疲労は蓄積されていきます。
これは、「肉体的」にもそうですが「精神的」な疲労も同様。
疲労の蓄積が増えれば、やはりいつかは回復が必要です。
この回復を目的に休むことが「休養」。
わかりやすくいえば、「エネルギーチャージ」「充電」です。
まさに、体力と気力を「たくわえる」ということ。
「休養」は、「休む」と「養う」をあわせた言葉。
まさに、休むことで、体力と気力を養うということですね。
たとえば、「しばらく、温泉で休養します」といった使い方をします。
③「休息」と「休養」の違いを整理!
それでは、ここで一度「休息」と「休養」の違いを整理します。
仕事などを中断して体を休めることが「休息」。
体や心を休めて、次に活動する力をたくわえることが「休養」。
「休息」は「息を整える」で、「休養」は「体を養う」ということです。
2.「休息」と「休養」の辞書での意味!
続いて、辞書による「休息」と「休養」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「休息」の辞書での意味!
【休息】
・仕事などを中断して、体を休めること。「―をとる」「木陰で―する」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
②「休養」の辞書での意味!
【休養】
・体や心の緊張を休めて次に活動する力をたくわえること。「―をとる」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明どおりですね。
3.「休息」と「休養」の使い方!
次に、「休息」と「休養」の使い方を例文で紹介します。
①「休息」の使い方!
・パソコン作業時の小まめな休息で、視力の低下を防ぐ。
・短時間睡眠という休息が、人間の脳や体に良い効果があるとされている。
・ちょっとした休息のお供にぴったりなコーヒー。
・ついつい休息を取らずに働き続けてしまいがち。
②「休養」の使い方!
・十分な休養、最適な負荷がトレーニングに必要な要素。
・試合のあとに必ず「リカバリー」という休養の時間を設ける。
・体調がすぐれないときには、無理をせず自宅で休養することも必要。
・最新の休養によって、脳も体も回復。
4.「休息」や「休養」には似た意味の言葉がたくさんある!
「休息」や「休養」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「休息」と「休養」の意味の違いと使い分けについてでした。
「休息」は、仕事などを中断して体を休めること。
仕事の合間など、一時的な休みという意味合いが強いのが「休息」です。
「休養」は、体や心を休めて、次に活動する力をたくわえること。
体力や気力を、回復させるのが「休養」です。