「通知」と「告知」。
どちらも、よく仕事などで使う言葉ですが…。
意味が似ていますよね…。
「通知文書」といいますが、これが「告知文書」としても違和感がありません…。
違いはあるのか…、と思ってしまいます。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「通知」と「告知」の意味について、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「通知」と「告知」の意味に違いは?
最初に、「通知」と「告知」の意味を簡潔にお伝えします。
基本的に意味は同じなのですが、「通知」にくらべ「告知」の方が、より重要度が高い場合で使われる傾向があります。
違いがあるかどうかは微妙ですが、一言で表現するとこういったことです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「通知」の意味とは!
「通知」は、告げ知らせること。
意味的には「告知」と変わりません。
ただし、実際の使われ方は比較的「告知」よりもハードルが低くなります。
わかりやすく言えば、「告知」よりも気軽に使えるということですね。
そのハードルの具体的な違いについては、次項で紹介します。
「通知」は、具体的には「通知表」「転居通知」「通知文書」「通知先」といった使い方をされます。
この「通知」を「告知」に置き換えたとしても、意味は同じ。
ただし、「通知表」や「転居通知」は、「通知」の方が定着していますので、「告知」に置き換えるとおかしいですね…。
②「告知」の意味とは!
「告知」も、告げ知らせること。
「通知」と意味は同じ。
ただし、「告知」を使う場面はその内容の重要度が増します。
たとえば、「納税告知書」という言葉があります。
これは、税務署に対し「国税を納めてください」という内容の文書のこと。
ちなみに、「納税通知書」という言葉もありますが、こちらは都道府県や市町村に納める「地方税」が対象。
地方税の方が重要ではないというわけではありませんが、「告知」が国で「通知」が地方といった区分けになっています。
あとは、「がん告知」という言葉があります。
これは、医師から患者に対し「がんである」ということを告げること。
人生においても「重大な場面」ですよね。
これを「がん通知」「がんの通知」というように置き換えると、少し拍子抜けしてしまいます…。
③「通知」と「告知」の意味を整理!
それでは、ここで一度「通知」と「告知」の意味を整理します。
「通知」と「告知」の言葉の意味は同じ。
どちらも、告げ知らせることです。
ただし、一般的に「告知」の方が、「通知」より重要度が高い場合に使われる傾向があります。
ですが、重要度の境界が存在するものではありませんし、「通知」と「告知」の使分けに決まりがあるわけでもありません。
定着している言葉以外は、お互いを置き換えて使ったとしても問題なく使えますよ。
2.「通知」と「告知」の辞書での意味!
続いて、辞書による「通知」と「告知」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「通知」の辞書での意味!
【通知】
・告げ知らせること。また、その知らせ。「―表」「採用―」
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりの内容です。
②「告知」の辞書での意味!
【告知】
・告げ知らせること。通知。「―板」「日程を―する」
引用元:旺文社国語辞典
「通知」と全く同じ「告げ知らせること」ですね。
3.「通知」と「告知」の使い方!
次に、「通知」と「告知」の使い方を例文で紹介します。
①「通知」の使い方!
・タイヤの異常を音と光で通知する「ドライバーコンパス」。
・新潟県で中3男子が通知表を遠隔で改ざんした事件。
・気象庁は大雨災害の危険度について発表する「大雨危険度通知」の配信を始めた。
・県教委が各校に対し、国の許可を得た事業者か確認を徹底するよう通知したばかり。
②「告知」の使い方!
・解雇しようとする労働者に対する文書による理由告知。
・異動を告知してからその異動までの期間はどれくらいが妥当か。
・医師がどのようにがん告知するかが改めて問われています。
・不動産取引において、売主は事故物件であることを告知する義務を負うのか?
4.「通知」や「告知」には似た意味の言葉がたくさんある!
「通知」や「告知」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「通知」と「告知」の意味についてでした。
「通知」と「告知」は、告げ知らせること。
どちらも同じ意味です。
ですが「告知」の方が、重要度が高い物事に使われることが多くなる傾向があります。