「園児」と「児童」。
意味がまぎらわしいです…。
「園児」は「園」という漢字を使っているので、想像はできますが…。
「児童公園」や「児童福祉」といった言葉がありますが、そうなるともしかして「園児」と意味が重なる?
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「園児」と「児童」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「園児」と「児童」の意味の違い!
最初に、「園児」と「児童」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「児童」とは、子供のことですが主に小学生のことです。
一言にまとめると、こういった違いです。
ですが、特に「児童」の持つ意味は奥が深いので、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「園児」の意味は限定的!
「園児」は、子供のことなのですが、その中でも幼稚園や保育園などに通っている子供に限定されます。
幼稚園や保育園に通っていない未就園児は「園児」とはいいません。
また、幼稚園や保育園を卒園した子供も、当然ですが「園児」ではありませんよ。
②「児童」の意味は様々!
「児童」の意味は大きく分割すると4種類です。
a.「児童」は子供、子供の中でも主に「小学生」!
「児童」の意味は子供です。
ただし、「子供」の意味は幅が広いですよね。
こういった広い意味で使われるのが「児童会館」「児童センター」といったもの。
この「児童」は「子供」という広い意味で使われています。
ですが、一般的には「児童」は子供の中でも「小学生」を指します。
つまり、小学校に入学してから卒業するまでの子供のことですね。
b.小学校入学前でも「児童」が使われるケースとは!
小学校に入学する前でありながら、「児童」と呼ばれる場合があります。
それは、保育園などの保育施設に入所できない子供のこと。
こういった子供を「待機児童」と呼びます。
この子供は小学生ではありませんが「児童」なのですね。
c.学校教育法による「児童」とは!
法律でもキチンと「児童」が定義されています。
まずは、「学校教育法」。
学校教育法では、小学校の課程に在籍して、初等教育を受けている人が「児童」ということ。
年齢はだいたい6歳から12歳までとされています。
この場合は「a.」で解説した内容と合致しますね。
ただし、高い年齢で特別支援教育を受けている場合ありますので、12歳を超える年齢でも「児童」となる場合があります。
d.児童福祉法による「児童」とは!
「児童福祉法」になると、「児童」の定義が18歳未満となります。
つまり、生まれたばかりの0歳から17歳までということですね。
これは「児童福祉法」の他に、「児童扶養手当法」や「児童虐待防止法」なども共通の定義となります。
③「園児」と「児童」の違いを整理!
それでは、ここで一度「園児」と「児童」の違いを整理します。
幼稚園や保育園などに通っている子供が「園児」。
子供の中で主に小学生が「児童」です。
ただし、法律によっては0歳から17歳の子供が「児童」となる場合があります。
2.「園児」と「児童」の辞書での意味!
続いて、辞書による「園児」と「児童」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「園児」の辞書での意味!
【園児】
・幼稚園や保育園などに通う子供。
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりの内容ですね。
②「児童」の辞書での意味!
【児童】
①子供。「―公園」
②小学生。[参考]児童福祉法では満一八歳未満の者を児童といい、学校教育法では満六歳から一二歳までを学齢児童という。
引用元:旺文社国語辞典
意味①が子供のことなので、広い意味があります。
中でも主に意味②の小学生が児童ということですね。
3.「園児」と「児童」の使い方!
次に、「園児」と「児童」の使い方を例文で紹介します。
①「園児」の使い方!
・園児教育費助成金
・園児総合補償制度
・園児服
・園児見守りロボット
②「児童」の使い方!
・児童相談所
・児童養護施設
・児童手当拠出金
・児童医療費助成制度
4.「園児」や「児童」には似た意味の言葉がたくさんある!
「園児」や「児童」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「園児」と「児童」の意味の違いと使い分けについてでした。
「園児」は、幼稚園や保育園などに通っている子供のことです。
「児童」は、子供のことですが一般的には小学生のこと。
しかし、保育園などに入所できない子供は「待機児童」といいますし、法律によっては0歳から17歳までが「児童」となる場合もあります。