「追加」と「追記」。
似ていて、まぎらわしいですよね…。
といいますか、同じ意味では?と思ってしまいます。
たとえば、「文章を追記する」といいますが、「文章を追加する」でもおかしくないような…。
ということは、もしかして「追加」と「追記」は同じ意味なのか…??
いやいや…、そうではないようです…。
そんなわけで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
やはり、「追加」と「追記」には決定的な違いがありました!
本記事では、「追加」と「追記」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「追加」と「追記」の意味の違い!
最初に、「追加」と「追記」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「追記」とは、後から書き加えること、また、その書き加えた文章のこと。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「追記」の意味とは!
言葉の意味が狭い「追記」から説明します。
「追記」は、後から書き加えること。
それから、その後から書き加えた文章そのものも「追記」と呼びます。
たとえば、文書を完成させた後で、連絡事項が書き漏れしていたとしますね。
具体的には、新年会開催の案内文書で、「日時」「場所」「会費」を記載したとしましょう。
後から、この文書を作成した担当者が、「会費の支払期日を書き忘れた!」と気が付きました。
そこで、「なお、会費については新年会当日に集金します」という一文を書き加えます。
この書き加えること、これが「追記」ということ。
また、この書き加えた文章そのものも「追記」といいます。
「追記:会費については新年会当日に集金します」といった書き方をすることがありますよね。
ということで、後から付け加えることではありますが、それが「書く」ことに限定されるのが「追記」です。
②「追加」の意味とは!
「追加」は、後から付け加えること。
「追記」の方は後から「書いて」付け加えることでしたが、「追加」は後から付け加えるのであれば全てのものが対象になります。
ですから、後から「書いて」付け加えることを「追記」ではなく、「追加」といっても厳密には間違いではありません。
たとえば、「後から、追加した文章がある」「追加して書き加える」といった使い方をします。
つまりは、大きな「追加」の意味があり、その中に「追記」が含まれるということ。
「追加」は書くこと以外にも、様々な物事に使うことができます。
たとえば、「料理を一品追加して注文した」といった使い方。
これは、料理を後から付け加えたということ。
「物」以外では、ゴルフの「ドライバーショットをさらに100回追加する」といった使い方をします。
この場合は、ドライバーショットという運動を付け加えたということ。
というように、全ての「物」や「事」を後からつけ加えること、これが「追加」です。
③「追加」と「追記」の違いを整理!
それでは、ここで一度「追加」と「追記」の違いを整理します。
後から付け加えることが「追加」。
後から書き加えることが「追記」。
全ての物事に使えるのが「追加」で、書くことに限定しているのが「追記」です。
また、「追記」は書き加えることなのですが、その書き加えた文章そのものも「追記」といいます。
2.「追加」と「追記」の辞書での意味!
続いて、辞書による「追加」と「追記」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「追加」の辞書での意味!
【追加】
・あとから増やすこと。つけ加えて不足を補うこと。「―注文をする」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
②「追記」の辞書での意味!
【追記】
・書きもらしたことなどをあとから書き加えること。また、その文。「補足事項を―する」
引用元:旺文社国語辞典
「追記」も、説明どおりですね。
3.「追加」と「追記」の使い方!
次に、「追加」と「追記」の使い方を例文で紹介します。
①「追加」の使い方!
・アプリに、鉄道の運行情報などのお役立ちメニューが追加されました。
・10億9800万円を追加する一般会計補正予算案を発表した。
・たくさんのご要望にお応えして給食献立をさらに追加しました。
・ウエイトトレーニングを追加することで飛距離アップにつながった。
②「追記」の使い方!
・文書の青文字部分が追記された内容です。
・2020年5月31日に追記しております。
・感染予防に関して、車内の対応について追記をしました。
・大きな意味のある解釈が国税庁から出た件について追記しました。
4.「追加」や「追記」には似た意味の言葉がたくさんある!
「追加」や「追記」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「追加」と「追記」の意味の違いと使い分けについてでした。
「追加」は、後から付け加えること。
「追記」は、後から書き加えること、また、その書き加えた文章のこと。
大きな「追加」があり、その中に「書く」ことに限定した「追記」が含まれます。