四字熟語である「付和雷同」。
「自分の主義主張を持たず、軽々しく他人の言うことに同調する」という意味です。
つまりは、「その場その場に応じて他人の意見に節操なく合わせていく」ということ。
では、この「付和雷同」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「付和雷同」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、小学生にでもわかりやすいように簡単な短文で紹介しますので、ご期待ください。
1.「付和雷同」の例文を小学生にでもわかりやすく!
・今日は、全体練習はなしで自主練習だけにする。自分の課題をそれぞれ練習するように。こういった時は、普段から付和雷同で言われたことしか練習しない人は困るだろう。
・クラスで、イベントの役割分担を話し合いで決定したのだが…。このイベントに興味がなかったので、付和雷同でただ賛成していたら一番大変な役回りを押し付けられたよ…。
・登校拒否の中学生A子の話を聞いた。正義感の強いA子は、暴力グループに付和雷同するふくれあがった学級集団の標的になったという。
・学校生活の中では、付和雷同ではなくリーダーシップを発揮して自発的に行動しているかどうかが、学習の習得に大きく影響してきます。
・日本は災害が多い国なので、そういった危機を何度もくぐり抜けるうちに、強いリーダーに従い、付和雷同的に生きる人が多く生き残ってきたのではないか、といった意見もあります。
・何かを決める時に「多くがあの人の意見に従っているのだから正しいはず」となり、自分が上司の意見に疑問があったとしても意見は言わなくなる。これが付和雷同的な風土。
・彼女は番組の中で、抗議ツイートをした芸能人について「全員が勉強していないとは思わない」と言いながら、「中には、たった1人が言っているデマを信じて書いている人もいるのでは」と、暗に多くの芸能人が不勉強で付和雷同であることをほのめかす。
・今、大人が子供たちにすべきことは、同調圧力のなかで付和雷同したり他人任せで考えることを止めたりするのでなく、自分の足で立って自分の頭で考え、他者と対話することの大事さを共有できる学びを提供することだと思います。
2.「付和雷同」の類義語!
続いて、「付和雷同」と似た意味の言葉を紹介します。
同じ四字熟語では、「阿附雷同(あふらいどう)」。
あと、事の成り行きにまかせるという意味で「大勢順応(たいせいじゅんのう)」があります。
その他は、以下のとおり。
「長い物には巻かれろ」
「盲従する」
「盲目的に従う」
「無条件に受け入れる」
「黙って従う」
などがあります。
まとめ
以上が、「付和雷同」の例文についてでした。
「付和雷同」の由来は、中国古典の「礼記」です。
「付和雷同」の「付和」は、「自分の考えがなく、わけもなく他人の意見に従う」こと。
「付和雷同」の「雷同」は、「雷が鳴ると万物がそれに呼応して響く」ということです。