故事成語である「羊頭狗肉」。
四字熟語でもあります。
「羊の頭を看板に掲げておきながら、羊の肉を売らずに犬の肉を売る」という意味。
つまりは、宣伝では立派なことを言っておいて、実際の製品が見かけだけで劣悪であるということ。
またそこから、見せかけや触れ込みは立派でも、実質が伴っていないという意味でも使います。
では、この「羊頭狗肉」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「羊頭狗肉」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.故事成語「羊頭狗肉」の例文を簡単な短文で!
・お客さまに満足してもらうことが我が社の社是だ。価格は安いがこんなに劣悪な製品であれば羊頭狗肉であり、会社の信用はガタ落ちになることは間違いない。
・テレビコマーシャルでは大きく見えていたのに、実際に買ってみたら実物がこんなに小さい…。これでは羊頭狗肉だよね。
・大手ではない見知らぬ家電メーカーの電子レンジを購入したが、すぐに壊れて修理不可能とのこと。安いから買ったのだが羊頭狗肉だった。やめるべきだった。
・実際の経歴を偽って選挙に当選したらしい。完全な羊頭狗肉だし、そもそも公職選挙法違反にあたるのではないか?
・お見合い写真を見て会うことにしたのだが、実際に会ったら10歳以上老けて見えた…。完全に羊頭狗肉だ。
・意外に安いと思って買ったのだが、実際の製品は安物だった。高級ブランドに見せかけたいいかげんな羊頭狗肉だった。
・自分の力で売り上げを倍増させて見せます!と言ったまではよかったが、調子がいいのはいつものことで、口だけの羊頭狗肉。
・いつも怪しい製品ばかりで羊頭狗肉と言われてきた会社だが、社長が交代してイメージが一新した。見事な改革だ。
・産地の表示誤りは仕方がないが、消費者からは意図的に産地を偽装したと思われる。羊頭狗肉と言われてもしょうがない。
2.故事成語「羊頭狗肉」の類義語!
「羊頭狗肉」を言い換えるならば、「見かけ倒し」や「看板倒れ」。
「見かけ倒し」や「看板倒れ」ということは、商品の売買をする中ではよくあることです。
同じ四字熟語では、「羊質虎皮」があります。
これは「ようしつこひ」と読みますが、外観は虎の皮をかぶっていて、中身が羊ということ。
つまり、外見は強そうに見えるのですが、本当は弱弱しいということで、内容が伴っていないという意味です。
「羊質虎皮」は「羊頭狗肉」と全く同じ意味で使うことが可能。
双方とも「羊」が出てきますが、使われ方が真逆です。
まとめ
以上が、「羊頭狗肉」の例文についてでした。
参考にしてください。
あと、少し意味が異なりますが、似た言葉で「竜頭蛇尾」があります。
「竜頭蛇尾」は、最初は威勢がいいのですが、しまいには勢いがなくなるという意味。
ある意味、「見かけ倒し」です。