四字熟語である「津々浦々」。
「津」が港で「浦」が海岸、要するに「いたるところの港や海岸」という意味です。
そこから、港や海岸に限らず「全国のいたるところ」「国じゅう」という意味も持つようになりました。
では、この「津々浦々」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「津々浦々」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「津々浦々」の例文を簡単な短文で!
・子供の頃から柔道に明け暮れて、遊ぶ時間を捨てて練習に励んできた。その結果大学時代にオリンピック出場を果たし全国津々浦々に名前が知れ渡るようになった。
・定年退職まであと1年だ。退職したら再就職も考えているのだが、その前に全国津々浦々を旅して楽しみたいと思っている。
・インターネットショッピングは素晴らしいですね。今や全国津々浦々の名産品をクリックするだけで注文できる。通販ができる前は現地に行くしかなかったのに…。
・運送会社を立ち上げましたので、今後のご愛顧をお願いいたします。当然ですが、全国津々浦々にお届け可能ですので、ご利用ください。
・犯罪によって息子の名前が全国津々浦々に知れ渡った。昔から手が付けられない自分勝手な息子だったが、罪を犯すなど親不孝の極致だ。
・この学校の野球部員は150人以上いるらしい。全国津々浦々の中学校から優秀な選手が集まってきているのだから、その人数も納得だ。
・一年に一度の、新米の季節になりました。この度開催する「新米祭り」には、全国津々浦々から選りすぐりの新米が集結しますよ!ご期待ください。
・動物写真家のジュリアーニさんが、日本の津々浦々を散歩しながら撮りためた犬や猫の写真は100万枚以上もあるという。そのなかから厳選した傑作の数々をご紹介します。
・総理大臣は、「景気回復の温かい波を、全国津々浦々にお届けするために全力を尽くしていきたい」と強調しました。
・神奈川県内の津々浦々を巡り、地域について学び発信することを目的に企画された「かながわ青年局」が開催されました。
・昭和初期に、全国津々浦々の小学校の校庭にあった二宮金次郎の像をご存知ですか?最近では、見ることが少なくなりました。
2.「津々浦々」の類義語!
続いて、「津々浦々」と似た意味の言葉を紹介します。
同じ四字熟語では、「四方八方」。
「四方八方」は、ありとあらゆる方角をあらわしています。
あとは、「あまねく」。
「あまねく」は、もれなく全てに及ぶという意味です。
その他は、以下のとおり。
「いたるところ」
「全国各地」
「あらゆる方面」
「方々」
「隅々まで」
などがあります。
まとめ
以上が、「津々浦々」の例文についてでした。
参考にしてください。
「津々浦々」は、「いたるところの港や海岸」という意味なのですが、それがなぜか「全国のいたるところ」という意味になりました。
実は、それには理由があります。
日本は島国ですので、全国のいたるところに「港」や「海岸」がありますよね。
全国の港や海岸ということは、日本全国のいたるところということなのです。