故事成語である「切磋琢磨」。
四字熟語でもあります。
「学問や道徳、また技芸などをみがき上げる」という意味。
ですが、普通は「仲間同士でお互いに励ましあい、また競いあって向上する」という意味で使われることが多い言葉でもあります。
では、この「切磋琢磨」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「切磋琢磨」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、小学生にでもわかりやすいように簡単な短文で紹介しますので、ご期待ください。
1.故事成語「切磋琢磨」の例文を小学生にでもわかりやすく!
・クラスでトップの成績をとれたのは、毎日遅くまで勉強し切磋琢磨したあかしだ。(みがき上げる)
・クラスでトップの成績をとれたのは、毎日友人たちと互いに努力し切磋琢磨したあかしだ。(仲間同士)
・サッカー部が念願の地区大会優勝を果たした理由の一つに、日々トレーニングとランニングなどの切磋琢磨があった。(みがき上げる)
・サッカー部が念願の地区大会優勝を果たした理由の一つに、チーム内の良いライバル関係が切磋琢磨を生んだというものがある。(仲間同士)
・切磋琢磨のかいがあって、私立中学受験で合格することができた。(みがき上げる)
・同じ私立中学の希望者同士がお互いに切磋琢磨して頑張ったことで、希望者全員が合格することができた。(仲間同士)
・彼は私の憧れであり目標。彼がいたことで自分に厳しく切磋琢磨することができた。(みがき上げる)
・彼は私のライバル。彼というライバルがいたことで、お互いに切磋琢磨して2人でトップまで行くことができた。(仲間同士)
・ノーベル賞を受賞した彼は、30年以上も休むことなく切磋琢磨していたことを知っている。(みがき上げる)
・ノーベル賞を受賞した彼の周囲には、素晴らしいライバル関係がありライバルたちと切磋琢磨できたことが大きな要因。(仲間同士)
2.故事成語「切磋琢磨」の由来とは!
「切磋琢磨」の由来は、中国の詩集「詩経(しきょう)」。
「詩経」の中の、「衛風(えいふう)」と「淇奧(きいく)」がもとになっています。
それによると、「切するが如く磋するが如く、琢するが如く磨するが如し」といった表現があるのですが、この「切する・磋する・琢する・磨する」で「切磋琢磨」。
読み方は、「せっするがごとくさするがごとく、たくするがごとくまするがごとし」です。
ちなみに、「切」は獣の骨などを切りきざむこと、「磋」は獣の骨などをみがくこと、「琢」は打ちたたき美しく形を整えること、「磨」は擦りみがくこと。
要するに、獣の骨などは「切る」「みがく」「たたく」「擦りみがく」ことで、宝石のように美しく輝きをはなつという意味です。
つまりは、人間も鍛えみがくことで、人間力が向上し立派になるということ。
これが「切磋琢磨」の由来です。
まとめ
以上が、「切磋琢磨」の例文についてでした。
参考にしてください。
「切磋琢磨」と同じ意味の四字熟語では、「砥礪切磋(しれいせっさ)」「鍛冶研磨(たんやけんま)」といったものがありますが、なんとなくわかりにくいですね…。
わかりやすく表現するならば、「研鑽する」「腕をみがく」「修行を積む」「鍛練を重ねる」といったものがあります。
ただし、人の心に響く言葉となればやはり「切磋琢磨」でしょうか…。