故事成語である「杞憂」。
「きゆう」と読みます。
「中国古代の人が、天が崩れ落ちることを心配して寝食をとらなかった」という意味。
つまりは、「心配する必要のないことをあれこれ心配する」「取り越し苦労」という意味です。
では、この「杞憂」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「杞憂」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、小学生にでもわかりやすいように簡単な短文で紹介しますので、ご期待ください。
1.「杞憂」の例文を小学生にでもわかりやすく簡単に!
・宴会ではみんなかなりの量を注文していたので、手持ちのお金が間に合うか心配していたのですが…。それも杞憂に終わりました。実は、お店の半額キャンペーンとのこと。
・バリウムによる胃の検査をしたのだが、胃カメラによる再検査を命じられた。もしかしたらヤバい病気なのかもと心配したが、結局は杞憂に過ぎなかった…。
・一昨日、実家の母に電話して着信記録を残しているのだが、折り返しの電話がない…。何かあったのだろうか…。杞憂であればよいのだが…。
・昔を思い出さすよ…。1900年代のパソコンは、下2桁で年数を管理していた関係で、1999年から2000年に切り替わる時にコンピューターが誤作動する危険があるといわれた。それは結局、杞憂に終わり何も起きなかった。
・初めてファンに対する交流会。当日来てくれるのが友人数人ぐらいしかいなかったらどうしよう、と心配していたのは杞憂に終わりました。
・二次会ではたくさんの御馳走を用意しました。実は、みんなもうお腹いっぱいで食べられないと思っていましたが、それも杞憂に終わり美味しく召し上がってくださいました。
・初めて園外保育に行きました。経験のあるママに話を聞くと、「全然楽しめなくて...」「入り口で大泣き…」と不安材料ばかりでしたが、そんな心配は杞憂に終わり、とても楽しんでくれました。
・ウェブサイトが改竄されるという噂も流れたハッキング・コンテスト。メディアは広くこの「脅威」を取り上げ、政府やセキュリティー企業が警告を発する事態にもなっていた。だが蓋を開けてみると杞憂に終わった。
・名物のラーメンを大盛りで頼んだのですが、見た感じがあまりにも量が多くて食べきれないのでは?と心配したのですが、杞憂に終わりました。結構楽に食べ切ることができましたよ。
2.「杞憂」の類義語!
続いて、「杞憂」と似た意味の言葉を紹介します。
まずは、冒頭でも触れた「取り越し苦労」。
これは、どうなるかわからないことをあれこれ心配すること。
あとは、「余計な心配」もあります。
その他は、以下のとおりです。
「心配しすぎ」
「過剰な心配」
「不安視しすぎ」
「無用の心配」
「考えすぎ」
などがあります。
まとめ
以上が、「杞憂」の例文についてでした。
参考にしてください。
「杞憂」は、単なる「心配」のことではありません。
あくまでも、「心配する必要がないのに心配する」という意味です。