「えもいわれぬ」。
漢字だと「得も言われぬ」と書きます。
意味は、「言葉では言いようがない」ということ。
つまりは、「言葉では表現できない」「なんも言えねぇ~」という意味です。
では、この「えもいわれぬ」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「えもいわれぬ」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「えもいわれぬ」の例文を簡単な短文で!
・これが、この地域で有名な白トリュフ。高価だから初めて食べたよ。間違いなく美味しいのだが、香りも味も含めてえもいわれぬ美味しさだ。
・オーロラというものを人生で初めて経験した…。空一面幻想的に広がるこの景色は、えもいわれぬ美しさで感動したよ。
・アコースティック楽器を主体とした温もりあふれるアンサンブルに映える、えもいわれぬカタルシスに満ちた歌声のなんという美しさよ。
・壁に、傾きかけた日差しが奇跡のような模様を描いていた。ここの壁は、元は白い漆喰だったけれど、自家焙煎を繰り返してこのようなえもいわれぬ色になったらしい。
・桜の花が咲く直前のころ、山の桜の皮をもらってきて染めると、こんな上気したようなえもいわれぬ色が取り出せるとのことだった。
・えもいわれぬ郷愁あふれる音を綴る女性シンガー・ソングライターといわれている。彼女の出演が決まったようだが、絶対にチケットを買わなくてはいけない。
・私はその姿をある科学雑誌で確認しましたが、何億年も姿を変えずに悠然と深海を泳ぐシーラカンスにえもいわれぬ感動を覚え、学生最後の作品にこの題材を選ぶことにしました。
・読経において、たとえ唱えている言葉の意味がわからなくても祈りの響きにわれわれが包まれ、えもいわれぬ感動に打たれたりするように、歌や祈りの言葉は宗教を超えて、人々の魂に直接働きかけるダイナミックな力を宿している。
・私が泊まった部屋は、窓の外にたくさんのモミジの木がありました。紅葉の頃にはえもいわれぬ景色が見られることでしょう。とても素晴らしい旅館で、大自然と静けさを楽しむことができました。
・店頭を見ていると、青梅に続いて黄色く熟した南高梅があった。黄熟した梅の実は、えもいわれぬ芳香だ。甘い香りに包まれて、とてもいい気分。
2.「えもいわれぬ」の類義語!
続いて、「えもいわれぬ」と似た意味の言葉を紹介します。
まず、「筆舌に尽くし難い(ひつぜつにつくしがたい)」。
「えもいわれぬ」は「発言」に限定していますが、「筆舌に尽くし難い」はそれに加えて「文字」も含まれます。
つまり、発言の他に文章でも表現できないという意味。
その他は、以下のとおりです。
「ふさわしい言葉が見つからない」
「言葉では言い尽くせない」
「言葉にできない」
「言い難い」
「何とも言えない」
などがあります。
まとめ
以上が、「えもいわれぬ」の例文についてでした。
参考にしてください。
「えもいわれぬ」は、普段から多く目にする言葉ではありません。
そういった滅多に使わない言葉だからこそ、感動などの大きさを表現する時にふさわしい言葉なのかもしれませんね。