ビジネスシーンなどでよく使われる「懸念」という言葉。
「気になって不安になること、あるいは気になった事柄が心から離れない状態」を表す言葉です。
つまりは、「気がかりに思う」「心配する」という意味。
では、この「懸念」、どのような場面でどのように使うべきなのか？
ということで、「懸念」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.ビジネスシーンでの「懸念」の例文を簡単な短文で！
・評価者と評価対象者の距離が近すぎる場合、「低い評価をつけてしまうことへの負い目」が生まれます。この「負い目」こそが「甘さ」。「甘さ」が評価において重要な、「公正」「公平」でなくなることが懸念されます。
・社外からトップを招へいする場合、従業員からの反発という懸念材料があります。経験やスキルはもちろん、年齢、人柄など、さまざまな点でマッチしなければ内部からの反発は避けられません。
・このシステムの導入は、業務形態が大きく変わることになりますから、企業規模が大きければ大きいほど、導入に向けての体制整備や社内調整・研修等にコストがかかる懸念も想定されます。
・クラウド型のサービスを導入することで、データ喪失の懸念がなくなります。クラウド型のシステムにおいてのデータは、個々のコンピューターではなく、運営企業のデーターセンターに保存されます。
・企画の目的やプロジェクト目標の捉え方に認識の違いが生じたり、プロジェクトマネージャーの目的意識が希薄なまま要件定義を進めた場合、手戻りが発生するリスクが懸念される。
・紙の資料を運用する上での懸念のひとつが紛失です。紙の資料は紛失に弱いため、紛失が起こった際に情報漏洩などの多大なリスクを負う可能性があります。
・チャット・通話・ファイル共有などは、機能が複雑だったり使い方が難しいものは、使いこなすことができず結局使用しなくなる懸念があります。
2.ビジネス以外での「懸念」の例文を簡単な短文で！
・報道官は、中国が打ち上げたロケットの残骸が大気圏で燃え尽きずに地表に落下する恐れがあると米国が懸念していることに対し「航空機や地面に危害を及ぼす確率は低い」と述べた。
・感染症が広がるイギリスで、来月にプロサッカーのイングランド・プレミアリーグが始まるのを前に選手側から感染の不安や懸念の声が相次いでいる。
・昨季は終盤戦にスター選手が次々と故障で離脱する事態に見舞われたが、来季もスーパースターの健康への懸念が広がりを見せている。
東京ドームで行われたヤクルト戦で負傷した坂本勇人内野手が病院での検査の結果、右手親指の末節骨骨折と診断されたと発表した。東京五輪野球日本代表の中心選手として期待されており、影響が懸念される。
・植物防疫所による輸入検査を受けていない種子等が栽培された場合は、新たな病害虫が侵入するおそれがあり、我が国の農業に大きな被害を生じることが懸念される。
まとめ
以上が、「懸念」の例文についてでした。
参考にしてください。
ちなみに、「懸念」の類義語としては「心配」があげられます。
「懸念」と「心配」の微妙な違いについては、以下の関連記事をご覧ください。
同じ意味のようで、実は確かな違いがあります。