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「反射」と「反応」の違い!わかりやすく具体例で解説するよ!

更新日:

 
「反射」と「反応」。

全く違う言葉のようで…、よく考えるとまぎらわしい…。
 
 
たとえば、何かが自分に向かって飛んで来た時…。

危険を察知してよける行為は、「反応」なのか?それとも「反射」??
 
 
 
ということで、この2つのそれぞれの仕組みと言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

本記事では、「反射」と「反応」の違いについて、具体例でわかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「反射」と「反応」の違い!

最初に、「反射」と「反応」の違いを簡潔にお伝えします。

刺激に対する「反射」とは、せき髄からの命令で無意識に体が動くこと。

刺激に対する「反応」とは、大脳からの命令で意識的に体が動くこと。
 
 
ただし「反射」には、光や熱や音などが物の面に当たってはね返るという意味もあります。

また「反応」には、「外部からの働きかけに対する動き」「刺激による生体変化」「物質の化学変化」という意味もあります。

 
一言で表現すると、こういった違いです。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「反射」とは!

人間は、通常大脳からの命令に従って動くのですが…。

場合によっては、大脳からの命令を待っていられないほどの危機的状況があります。
 
 
たとえば、火傷を負ってしまうほどの高温の物に触れた時を想像してみてください。

触れた瞬間に、手が離れますよね。

実はこの動き、大脳からの命令ではありません。
 
 
刺激が大脳に伝わる以前に、せき髄が命令して動いています。

これが、刺激に対する「反射」という動き。

大脳からの命令で動く「反応」とは全くの別物です。
 
 
 
それから「反射」には、光や熱や音などが物の面に当たってはね返るという意味もあります。
 
 
「窓ガラスに太陽の光が反射してまぶしい」(光)

「万が一に備え、熱反射シートを車に常備する」(熱)

「音響の反射を極力抑えた天上素材」(音)
 
 
こういった使い方をする「反射」です。

刺激による動きとは、全く違う意味ですね。

夕焼け
 

②「反応」とは!

刺激に対する「反射」は、せき髄からの命令で動くことでした。

それが、せき髄ではなく大脳からの命令で動くと「反応」ということになります。

つまり、意識して動くのが「反応」ということ。
 
 
たとえば、何かが自分に向かって飛んできたとしましょう。

「危ない!」と思って、よけますよね。
 
 
これが「反応」という動きです。

意識しているので「反射」ではありません。
 
 
 
また「反応」には、①「外部からの働きかけに対する動き」②「刺激による生体変化」③「物質の化学変化」という意味もあります。

具体的には、以下のとおり。
 
 
①「間違った行動に対する、周囲の人の反応が気になる」

②「インフルエンザの検査をしたら、陽性反応が出た」

③「水素と酸素が化学反応し水になる」
 
 
いずれも、何かに対する「動き」「変化」ということです。

単独でただ「動く」ものでも、単独で「変化」するものでもありません。

実験
 

③「反射」と「反応」の違いを整理!

それでは、ここで一度「反射」と「反応」の違いを整理します。
 
 
せき髄からの命令で、無意識に体が動くのが刺激による「反射」。

「反射」には、光・熱・音などが物の面に当たってはね返るという意味もあります。
 
 
そして、大脳からの命令で、意識的に体が動くのが刺激による「反応」。

「反応」には、「外部からの働きかけに対する動き」「刺激による生体変化」「物質の化学変化」という意味もあります。
 

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2.「反射」と「反応」の辞書での意味!

続いて、辞書による「反射」と「反応」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「反射」の辞書での意味!

【反射】

①[物]光・熱・音などが物の面に当たって、反対の方向へはね返ること。「―角」

②[生]刺激に対して無意識に起こる反応。「―神経」

引用元:旺文社国語辞典

意味が2つで、内容も説明したとおりです。
 

②「反応」の辞書での意味!

【反応】

①他からの働きかけに応じて起こる変化や動き。「相手の―を見る」

②外からの刺激に対する生体の変化や動き。「陽性―」

③[化]物質が作用し合って起こる化学的変化。

引用元:旺文社国語辞典

意味①には、「刺激に対する」と「働きかけに対する」の双方の意味が含まれています。

意味②と③は、説明どおりですね。

陰性陽性
 

3.「反射」と「反応」の使い方!

次に、「反射」と「反応」の使い方を例文で紹介します。
 

①「反射」の使い方!

・日立製作所は、反射的動作を制御できるコントローラーシステムを開発した。

・梅干しを思い浮かべて唾液が出るのは条件反射です。

・超高層ビルに反射して集まった日光によって、近くの自動車が溶けてしまった。

・舞台の音が舞台内と客席に満遍なく到達し且つ反射音がよくブレンドされている。
 

②「反応」の使い方!

・突然の雷の音に反応して子供が泣き出してしまう。

・キャサリン妃は、ルイ王子の写真への世間の反応に喜ぶ。

・昔はツベルクリン反応検査を繰り返していたと記憶しています。

・爆発は、都市封鎖で無人となった工場で化学反応が起きたとの見方が出ている。

爆発
 

4.「反射」や「反応」には似た意味の言葉がたくさんある!

「反射」や「反応」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「反転」と「逆転」の意味の違い!わかりやすく解説するよ!

「逆」と「反対」の違いを解説!実は意外な差があったよ!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「反射」と「反応」の違いについてでした。
 
 
「反応」は、せき髄からの命令で無意識に体が動くこと。

また、光・熱・音などが物の面に当たってはね返るという意味もあります。
 
 
「反射」は、大脳からの命令で意識的に体が動くこと。

また、「外部からの働きかけに対する動き」「刺激による生体変化」「物質の化学変化」という意味もあります。

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