「とうてい」は、漢字で「到底」。
実は、この「とうてい」には意味が2つあります。
一般的なのが、後ろに打ち消しの語をつけて、「どうしても」「どうやってみても」という意味。
さらにその他に、「つまり」という意味もありますが、この意味はあまり使われません。
では、この「とうてい」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「とうてい」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「とうてい」の例文を簡単な短文で!
・彼は、アメリカを旅行した時にアメリカ大統領と握手したことを自慢していた。でも一般人がアメリカ大統領と握手ができるなど、とうてい信じることができない。(どうしても)
・中学時代は彼と同級生であり、成績は中間よりも下だった。そんな彼が東京大学を卒業して厚生労働省に勤めていることなど、とうてい信じることができない…。(どうしても)
・一緒にオーディションに参加したのだが、彼女は全くうまくできなかった…。私ではなく、そんな彼女が合格するなんて、とうてい納得できるものではない。(どうしても)
・同じ学校には楽器の演奏ができる友達や後輩はいませんし、各学年の生徒数が多くても3人という状況では、ブラスバンド部結成はとうていかなわないものと思っていました。(どうしても)
・現在は、誰でも世界に向けて動画を発信できる時代になった。私が入社した30年前では、とうてい考えられないこと。いい時代になった。(どうしても)
・この土地を売ってほしいとのことだが…。この土地に化学工場を建設するということはとうてい受け入れられない。あきらめてほしい。(どうしても)
・大会には、当初予定の3倍の選手の参加お申込みいただきました。一日ではとうてい終わらない試合数となったことから、大会会場をコートの多い場所へ変更します。(どうしても)
・雷の関係で約1時間半をロスしてしまい、さらに夕方5時過ぎにもまた雷。とうてい全選手のホールアウトが望める状況ではなく17時40分、サスペンデットとなった。(どうしても)
・とうてい人間として生存する為には、人間から嫌われると云う運命に到達するに違いない。(つまり)
・実は月が地球のまわりを、環をなしながらとうていは大空間に有則螺線を描いていると同じ事に、地球も太陽に従って有則螺線を大空間に描いているのさ。(つまり)
2.「とうてい」の類義語!
続いて、「とうてい」と似た意味の言葉を紹介します。
「どうしても」という意味では、「どう頑張ったとしても」「どう考えても」といったもの。
あとは、「どうあがいても」「どんなことがあろうと」といった言葉があります。
それから「つまり」という意味では、「つまるところ」。
その他は、以下のとおり。
「挙句の果て」
「差し詰め」
「帰するところ」
などがあります。
まとめ
以上が、「とうてい」の例文についてでした。
参考にしてください。
「とうてい」は漢字で「到底」と書きます。
これはつまり、「底に至る」ということ。
ですから、物事の底に到達してしまって、もうどうにもならないということですね。