「結果」と「結局」。
普段は使い分けているつもりですが、なんとなく似ていますよね…。
たとえば、「結果は勝利」といいますし、「結局は勝利」でもおかしくないです…。
やはり、まぎらわしい…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「結果」と「結局」の意味の違いと使い分けについて、例文でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「結果」と「結局」の意味の違い!
最初に、「結果」と「結局」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「結局」とは、いろいろな経過を経て落ち着いた結末のこと。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「結果」の意味とは!
「結果」は、あることがもとになって生じた結末のこと。
「あること」が最初にあり、そのことが元で「結末」に至るのですが、その「結末」のこと。
「あること」というのは「原因」です。
「原因」が元になって、「結果」に至るということですね。
ととえば、「激しい練習を重ねた結果、勝つことができた」といった使い方をします。
これは、激しい練習を重ねることが元になって、勝利という結末になったということ。
つまり、「激しい練習を重ねる」が「原因」、そして「勝利」が「結果」です。
②「結局」の意味とは!
「結局」は、いろいろな経過を経て落ち着いた結末のこと。
「結局」も「結末」を指しているのですが、元となる「原因」があるわけではありません。
「寄り道したり」「立ち止まったり」「走ったり」といった、いろいろな経過を経て、ゴールとなる「結末」にたどり着いたということ。
たとえば、「練習したかと思えば、サボったり退部してみたり。でも、また入部して結局は勝利に導く原動力になるのだからすごい」といった使い方をします。
この例文も、「勝利」が「結末」。
ただし、「結局」の場合は、「原因」があって「結末」にたどり着くことではありません。
この場合、「練習」「サボる」「退部」「入部」といったいろいろな経過を経て、最後は「勝利」という結末になったということです。
③「結果」と「結局」の違いを整理!
それでは、ここで一度「結果」と「結局」の違いを整理します。
あることがもとになって生じた結末が「結果」。
いろいろな経過を経て落ち着いた結末が「結局」。
どちらも「結末」のことなのですが、必ず原因が前にあるのが「結果」の方です。
原因がない結末が「結局」ですね。
2.「結果」と「結局」の辞書での意味!
続いて、辞書による「結果」と「結局」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「結果」の辞書での意味!
【結果】
・あることがもとになって生じた事態。「猛勉強の―合格する」↔原因
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
②「結局」の辞書での意味!
【結局】
①(名)終わり。最後。
②(副)つまるところ。結句。あげくの果て。「―だめだった」
引用元:旺文社国語辞典
まあ、説明どおりですね。
「名詞」としての使い方と、「副詞」としての使い方があります。
3.「結果」と「結局」の使い方!
次に、「結果」と「結局」の使い方を例文で紹介します。
①「結果」の使い方!
・都議選の開票結果を受けて会見する。
・データの分析結果とジャーナリストのノウハウをうまく組み合わせる方法を確立。
・土木設計技士資格検定試験の結果を、本日発表しました。
・その「頭の使い方」を真似した結果、成績は急上昇し僕も合格することができた。
②「結局」の使い方!
・よい大家には、よい業者とよい借主がつくし、悪い大家は、結局その逆になる。
・競技を続けてきた中で、いいことばかりではなかったけど結局一番はホッケーが好き。
・しかし、結局有力な移籍先と目されていたトッテナムとの交渉は決裂。
・試合は結局スコアレスドローで幕を閉じ、初めての勝利を逃した。
4.「結果」や「結局」には似た意味の言葉がたくさんある!
「結果」や「結局」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「結果」と「結局」の意味の違いと使い分けについてでした。
「結果」は、あることがもとになって生じた結末のこと。
「結局」は、いろいろな経過を経て落ち着いた結末のこと。
「結果」の対義語は「原因」です。
つまり、「原因」と「結果」は対になっているということです。