「他人」と「他者」。
これ、普通は同じ意味にみえますよね…。
たとえば、「他人の物を盗んではいけない」といいますし、「他者の物を盗んではいけない」ともいいます…。
ですが…、全く同じ意味と思いきや…。
よくよく調べてみたら、意外な違いがありました!!
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「他人」と「他者」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「他人」と「他者」の意味の違い!
最初に、「他人」と「他者」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「他人」とは、自分以外の人のことで、その他に、親族でない人、その物事に関係のない人という意味もあります。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「他者」の意味とは!
「他者」は、自分以外の人のこと。
「自分」が存在していますが、それ以外の人すべてが対象となります。
たとえば、「他者との比較」「他者との関わり」といった使い方をします。
「他者との比較」は、自分と自分以外の人を比較するという意味。
「他者との関わり」は、自分と自分以外の人との関わりのことです。
そして「他者」は、一般的には自分以外の「人」、つまり「人間」に対して使う言葉。
ですが、場合によっては「人間」以外の全てのものに対して使う場合もあります。
②「他人」の意味とは!
「他人」には、3つの意味があります。
一つ目の「他人」の意味は、自分以外の人のこと。
これは、は前項の「他者」と同じ意味。
ですから、「他者との比較」「他者との関わり」を「他人」に置き換えることができます。
「他人との比較」「他人との関わり」でも違和感はありません。
二つ目の「他人」の意味は、親族でない人のこと。
たとえば、自分の親や兄弟のことを「他人」とはいいませんよね。
ですが、一つ目の意味である「自分以外の人」との矛盾が…。
親や兄弟は、当然ですが自分以外の人であり「他人」でありながら、親族であるため「他人」ではなくなります。
ややこしいのですが、親族の場合は見方によっては「他人」だったり「他人」ではなくなったりするのですね…。
使い方を、気を付けましょう。
三つ目の「他人」の意味は、その物事に関係のない人のこと。
たとえば、「他人は口をだすな!」といった使い方をする「他人」です。
これは、「関係ない人は口をだすな」という意味。
では、関係者は「自分以外の人」ではないのか?となりますが…。
これも「親族」と同様、見方によって意味が違ってくるということです。
③「他人」と「他者」の違いを整理!
それでは、ここで一度「他人」と「他者」の違いを整理します。
「他者」と「他人」は、どちらも自分以外の人のこと。
しかし、「他人」だけにはその他に、親族でない人、その物事に関係のない人という意味もあります。
「他人」は、使い方によっては様々な意味があるということ。
2.「他人」と「他者」の辞書での意味!
続いて、辞書による「他人」と「他者」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「他人」の辞書での意味!
【他人】
①自分以外の人。「―まかせ」
②親族でない人。「赤の―」
③その事に関係のない人。「―は口を出すな」
引用元:旺文社国語辞典
意味が3種類で、内容も説明どおりですね。
②「他者」の辞書での意味!
【他者】
・自分以外の人。ほかの者。
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
3.「他人」と「他者」の使い方!
次に、「他人」と「他者」の使い方を例文で紹介します。
①「他人」の使い方!
・他人の車のタイヤをパンクさせたとして逮捕される。(自分以外)
・別名義といっても他人ではなく、親や配偶者の名義で契約するようにしましょう。(親族以外)
・赤の他人なら誘拐になりますが、親族の場合は対応策がないのが実情。(親族以外)
・無関係な他人を巻き込むべきではない。(関係者以外)
②「他者」の使い方!
・人脈を獲得しながら他者との学び合いの中で様々なことを学んだ。
・他者に不快感を与える目的で、この画像を使用することもできません。
・それは、他者を排除しようとする行動を誘発する。
・感染を防ぐために、一人ひとりが他者との接触を避けください。
4.「他人」や「他者」には似た意味の言葉がたくさんある!
「他人」や「他者」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「他人」と「他者」の意味の違いと使い分けについてでした。
「他者」は、自分以外の人のこと。
「他人」も、自分以外の人のこと。
ですが、「他人」には親族でない人、その物事に関係のない人という意味もあります。