「送信」と「送付」。
電子メールを送る時に、「送信」か「送付」か…、どっちを使うべきか悩みます…。
「電子メールを送信する」
「電子メールを送付する」
といったように、どちらも違和感がありませんよね…。
では、「送信」と「送付」は同じ意味なのか???
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
やはり、「送信」と「送付」には明確な違いがありました!
本記事では、「送信」と「送付」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「送信」と「送付」の意味の違い!
まずは、「送信」と「送付」の意味の違いを端的にお伝えします。
「送付」とは、品物や書類などを送ること。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらにわかりやすく紐解いていきますね。
①「送信」の意味とは!
「送信」は、情報を伝達するための信号を送ること。
たとえば、「電子メール」や「ファックス」「モールス信号」などを、相手に送ることが「送信」。
電子メールであれば、文字やエクセルファイルなどを信号にして、インターネット回線を使って送ります。
ファックスの場合は、紙に記載された情報を信号に変換し、電話回線を使って送るのですね。
こういった「信号」を送ること、これが「送信」です。
ちなみに、手紙を送る場合は、「信号」ではありませんので「送信」とはいいません。
②「送付」の意味とは!
「送付」は、品物や書類などを送ること。
たとえば、「招待状を送付した」「関係資料を送付した」「記念品を送付した」といった使い方。
これは全て、物や書類を送ることです。
ところで、「送信」の対象となる「電子メール」や「ファックス」にも、「送付」を使っているシーンを見たことがありませんか?
実は、「電子メール」とは、「メール」を電子化したもの。
ちなみに、「メール」は手紙などの郵便物のことです。
ですから、「電子メール」は電子化されてはいるものの、書類である「手紙」のイメージが強いのですね。
そういったことから、「電子メール」に対しても違和感なく「送付」が使われています。
「ファックス」の場合は、紙に記載した情報を一旦信号に変換し、相手に届ける際はその信号を紙に記載し直します。
ですから、信号として送られてはいるものの、送る時は「紙」であり、相手に到着する時も「紙」。
そういったことから、「紙」を送るイメージで「送付」が普通に使われています。
そういったわけで、「電子メールを送付する」「ファックスを送付する」というように、普通に使われています。
ちなみに、「モールス信号を送付する」「テレビ電波を送付する」とはいいませんよ。
③「送信」と「送付」の違いを整理!
それでは、ここで一度「送信」と「送付」の違いを整理します。
信号を送るのが「送信」。
品物や書類などを送るのが「送付」。
ただし、電子メールやファックスの場合は「送信」「送付」両方使われます。
2.「送信」と「送付」の辞書での意味!
続いて、辞書による「送信」と「送付」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「送信」の辞書での意味!
【送信】
・電信や電話などで、通信のための信号を送り出すこと。「―機」↔受信
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりですね。
②「送付」の辞書での意味!
【送付】
・品物や書類などを送り届けること。「案内書を―する」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明したとおりの内容です。
3.「送信」と「送付」の使い方!
次に、「送信」と「送付」の使い方を例文で紹介します。
①「送信」の使い方!
・送信しようとするとエラーが表示される。
・承認のために文書を送信するワークフローアプリケーション。
・モールス符号により呼出符号を送信する。
・音声を電気信号に変えて、基幹局である放送タワーに送信されます。
②「送付」の使い方!
・入力した送付先住所と氏名を取得。
・営業目的のメールマガジンを送付する。
・早期統合を促す異例の極秘文書を送付した。
・見積書をファックスで送付する場合の注意点。
4.「送信」や「送付」には似た意味の言葉がたくさんある!
「送信」や「送付」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「送信」と「送付」の意味の違いと使い分けについてでした。
「送信」は、情報を伝達するための信号を送ること。
「送付」は、品物や書類などを送ること。
基本的には、「信号」なのか「現物」なのかの違いです。