「覚悟」と「決意」。
なんとなく、「ヤバい!」といった場面で使うような…。
ヤバい!場面で誰かを助けるような時に。
「彼は覚悟した」
「彼は決意した」
といった使い方をしますが、なんとなく両方ありそうですよね…。
ですが「覚悟」と「決意」、使う場面は似ているのですが、全く意味が違うようで…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「覚悟」と「決意」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「覚悟」と「決意」の意味の違い!
最初に、「覚悟」と「決意」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「決意」とは、はっきりと意志を決めること。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「覚悟」の意味とは!
「覚悟」は、予測される悪い事態に対して、心構えをすること。
心構えの「覚悟」は、心の準備をすることなので、意志を決める「決意」とは違います。
そして、この心の準備は、未来の悪いことに対するもの。
未来の良い物事に対する心の準備ではありません。
といいますか、良い物事に心の準備はそもそも必要ないですね。
たとえば、自分の彼女がサメのいる海で溺れたとしますね。
この時に男性は、「サメに襲われる」という危険を「覚悟」して海に飛び込みます。
「サメに襲われる」という危険に対する心の準備ですね。
これが「覚悟」です。
②「決意」の意味とは!
「決意」は、はっきりと意志を決めること。
危険に対する心の準備ではありません。
「○○するぞ」といった意志をかためるということ、これが「決意」です。
「決意」も、自分の彼女がサメのいる海で溺れたことを例にしますね。
この時に男性は、「彼女を絶対に助けるぞ!」と「決意」して海に飛び込みます。
これは、「彼女を助ける」という意志を決めたということ。
これが、「決意」です。
③「覚悟」と「決意」の違いを整理!
それでは、ここで一度「覚悟」と「決意」の違いを整理します。
サメの例を「覚悟」と「決意」の双方に使いました。
これはつまり、「覚悟」する場面と「決意」する場面は似ているということです。
ですが、微妙な違いがあるということ。
「サメに襲われる」という危険に対する心の準備が「覚悟」。
「絶対に彼女を助けるぞ!」という意志を決めることが「決意」です。
2.「覚悟」と「決意」の辞書での意味!
続いて、辞書による「覚悟」と「決意」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「覚悟」の辞書での意味!
【覚悟】
①予測される悪い事態に対して、心構えをすること。「危険は―の上だ」
②[仏]迷いを去り、真理を悟ること。
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容ですね。
意味②は説明しませんでしたが、仏教用語で「真理を悟ること」です。
②「決意」の辞書での意味!
【決意】
・はっきりと意志を決めること。また、その意志。「―が揺らぐ」「引退を―する」
引用元:旺文社国語辞典
「意志を決める」ということで、説明どおりですね。
3.「覚悟」と「決意」の使い方!
次に、「覚悟」と「決意」の使い方を例文で紹介します。
①「覚悟」の使い方!
・辞職する覚悟はできています。
・この株式取引は、損失の覚悟はあった。
・危機管理は最悪の事態を覚悟すること。
・すみませんがそこまでの覚悟はできていません。
②「決意」の使い方!
・辞職する決意をした。
・損失も想定して株式取引を決意する。
・断固たる決意で交渉にのぞむ。
・何が起ころうと決意を貫きます。
4.「覚悟」や「決意」には似た意味の言葉がたくさんある!
「覚悟」や「決意」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「覚悟」と「決意」の意味の違いと使い分けについてでした。
「覚悟」は、予測される悪い事態に対して、心構えをすること。
「決意」は、はっきりと意志を決めること。
男性は、彼女に断られることを「覚悟」して、彼女に結婚を申し込むことを「決意」します。