「知識」と「教養」。
学校の授業で習ったもののこと??と思っていました。
では、この2つに違いはあるのだろうか??
ん…??
…実は、「知識」と「教養」は全く意味が違うようです…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「知識」と「教養」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「知識」と「教養」の意味の違い!
最初に、「知識」と「教養」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「教養」とは、多くの知識を身につけることで得ることができる心の豊かさのこと。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「知識」の意味とは!
「知識」は、ある物事を知っていること、また、その内容のことです。
言い換えるならば、頭の中に記憶されているデータのことです。
たとえば、「学校で得た知識」といった場合。
授業で身につける「漢字」「英単語」「計算」「歴史」など、これ全て「知識」です。
具体的には、「4×5の答えが20である」、これが「知識」ですね。
そして、「知識」は学校の授業以外でもたくさんのものがありますよ。
「米は、炊くことで美味しいご飯になる」ということを知っていますよね。
これも「知識」の1つ。
「湿気が多いとカビが生えやすくなる」、ということを知っていれば「知識」です。
こういった物事は、最初から人間の身についているものではありません。
必ず、人から教えてもらったり、何かから学んだりして身につけたものです。
人から教えてもらったり、何かから学んだ瞬間にその内容の全てが「知識」となるのですね。
②「教養」の意味とは!
「教養」は、たくさんの知識を積み重ねることで得ることができる心の豊かさのこと。
「教養」を身につけることで、物事を理解する力や、物事を判断する力、立ち居振る舞いといった、人としての様々な能力が高いものとなります。
言い換えるならば、知識が豊富な上にすぐれた人格の持ち主、要するに多くの人に尊敬される人のことですね。
これはつまり、ただ知識が多いだけではないということ。
たくさんの知識を身につけて、医師の資格と弁護士の資格があるからといって、すぐれた人格の持ち主であるとは限りません。
当然ですが、高学歴であっても犯罪者になってしまうこともあるわけで。
「教養」とは、単なる知識の積み重ねだけではなく、そうしたことで得ることができる心の豊かさということです。
「教養がある人」ということは、「知識も広く、人格がすぐれた人」ということですね。
③「知識」と「教養」の意味の違いを整理!
それでは、ここで一度「知識」と「教養」の意味の違いを整理します。
ある物事を知っていること、また、その内容が「知識」。
多くの知識を身につけることで得ることができる心の豊かさが「教養」。
「教養」は、知識が多いだけではありませんよ。
2.「知識」と「教養」の辞書での意味!
続いて、辞書による「知識」と「教養」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「知識」の辞書での意味!
【知識】
①ある物事について知っていること。また、その内容。
②[仏]知徳のすぐれた僧。高僧。善知識。
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容ですね。
意味②は仏教用語の「知識」で、すぐれたお坊さんのこと。
②「教養」の辞書での意味!
【教養】
・広い知識から得た心の豊かさ。はば広く精神(知・情・意)の修養を積んで豊かな精神的活力を身につけていること。また、文化に関する深い知識。「―がある」
引用元:旺文社国語辞典
前の項目で説明したとおりの内容ですね。
「精神面」がポイントです。
3.「知識」と「教養」の使い方!
最後に、「知識」と「教養」の使い方を例文で紹介します。
①「知識」の使い方!
・豆知識を披露する。
・留学して専門知識を身につけたい。
・医学に関する知識が豊富だ。
・科学知識に関しては彼にきいてみよう。
・自分の知識は全て独学が基本。
②「教養」の使い方!
・高い教養がある人の特徴とは。
・精神の修養で得られるのが教養。
・東京大学大学院総合文化研究科教養学部。
・かつては我が国も教養のある人は多かった。
・教養を身につけるには読書が大切。
まとめ
以上が、「知識」と「教養」の意味の違いと使い分けについてでした。
「知識」は、ある物事を知っていること、また、その内容のこと。
人から教えてもらったり、何かから学んだ人の頭の中にあるデータのことです。
「教養」は、多くの知識を身につけることで得ることができる心の豊かさのこと。
「教養がある人」ということは、幅広い知識とすぐれた人格の持ち主ということです。