「閲覧」と「観覧」。
なんとなく、違いは説明できるつもりですが…。
ですが、「この部分が『閲覧』と『観覧』の違い」といったハッキリとした説明はできません…。
これではいけませんね。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「閲覧」と「観覧」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「閲覧」と「観覧」の意味の違い!
最初に、「閲覧」と「観覧」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「観覧」とは、エンターテインメントや景色などを見物することです。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「閲覧」と「観覧」の違いは目的!
「閲覧」と「観覧」の違いのポイントになるのが、その目的です。
「閲覧」の目的は、基本的には調べること。
知りたい物事が前提にあり、それを解決するために本などを調べるのです。
たとえば、市役所などに「住民基本台帳」がありますよね。
この「住民基本台帳」は、統計調査など正当な理由があれば「閲覧」可能です。
つまり、統計を「調べる」目的ということ。
しかし、単なる個人的な人探しなどの場合は「閲覧」が認められません。
一方の「観覧」の目的は、楽しむことや癒しです。
たとえば、何かのイベントなどは「観覧席」のチケットを購入して「観覧」しますよね。
これが「観覧」。
また、自然の景色や名所などを眺めて癒しを求める行為、これも「観覧」ですね。
②「閲覧」と「観覧」、その対象は何?
今度は、「閲覧」と「観覧」では何を読んだり観たりするのか、その対象物で区分けしていきます。
「閲覧」は、「本」「書類」「新聞」「インターネットサイト」などが対象。
全てではありませんが、多くが「文字」ということになり、読むことが主になります。
一方の「観覧」は、「芝居」「イベント」「展示物」「景色」「名所」などが対象。
基本的に、文字を読むというよりは観ながら楽しんだり癒しを求めるものですね。
③「閲覧」と「観覧」の意味の違いを整理!
それでは、ここで一度「閲覧」と「観覧」の意味の違いを整理します。
書籍や書類などを調べながら読んだり見たりするのが「閲覧」。
芝居や展示物などを見物するのが「観覧」です。
ちなみに、「見物」とはみて楽しむことであり、「観覧」には当てはまりますが「閲覧」には当てはまりません。
2.「閲覧」と「観覧」の辞書での意味!
続いて、辞書による「閲覧」と「観覧」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「閲覧」の辞書での意味!
【閲覧】
・書籍・種類などを調べながら見たり読んだりすること。「―室」「図書を―する」
引用元:旺文社国語辞典
「調べながら」という部分がポイントですね。
説明どおりの内容です。
②「観覧」の辞書での意味!
【観覧】
・芝居・展示品・風景などを、見物すること。見物。「―席」「―車」
引用元:旺文社国語辞典
「見物」とありますので、みて楽しむこと。
前の項目で説明したとおりの内容ですね。
3.「閲覧」と「観覧」の使い方!
最後に、「閲覧」と「観覧」の使い方を例文で紹介します。
①「閲覧」の使い方!
・インターネットブラウザの閲覧履歴を削除する。
・企業の財務諸表を閲覧する。
・設計図書の閲覧について。
・過去の学術論文を閲覧する。
②「観覧」の使い方!
・観覧車は高所恐怖症の自分には無理。
・テレビ番組の観覧募集。
・コンサートの観覧チケットを購入する。
・このイベントの観覧は年齢制限がある。
まとめ
以上が、「閲覧」と「観覧」の意味の違いと使い分けについてでした。
「閲覧」は、本や書類などを調べながら読む、また見ることです。
「観覧」は、芝居や名所などを見物すること。
「閲覧」の目的は調べること、「観覧」は楽しむことです。