いつも誕生日のお祝いメッセージを贈っている相手が喪中だったら…。
「あれ?『おめでとう』って書いてもよいものか?」となりますよね。
でも「何も贈らないのも、失礼なのでは?」といった気持ちもわいてくるし…。
そこで!
喪中の相手に対しては、どういった対応が必要なのか?
また、メッセージを贈るならばどういった文面にすべきなのか?
徹底的に調べてみましたよ!
ということで、本記事では喪中の人への誕生日メッセージをどうすべきか、また贈る場合の文面などについて解説していきます。
どうぞ、ご期待ください!
1.喪中の人への誕生日メッセージを贈っても大丈夫?文面は?
まずは、喪中の人への誕生日メッセージを贈っても大丈夫かどうかですが、これは問題ありません。
喪中とは、不幸があってからだいたい1年間です。
約1年といっても、正確に○○日間といったものは存在しません。
だいたいなのですね。
(ちなみに、不幸があってから四十九日までを忌中といいます)
そして、挨拶などを控えるのは喪中の人の方であり、挨拶を受け取るのは基本的に問題ないのです。
ですから、喪中の人に対する年賀状によるお祝いの挨拶状は出してもよいのですね。
しかし、一般的に年賀状は喪中の人が出さないのは基本ですが、喪中の人に対する年賀状も出さないのが現在の常識となっているのが実状。
喪中に誕生日メッセージを贈るのは構いませんが、どうしても相手の気持ちが気になるというのであれば贈らないのも一つの選択肢です。
ですが、私個人の考えでは、そういった気持ちの時だからこそメッセージを贈った方がよいと思っています。
どんちゃん騒ぎの祝福メッセージは少し考えものですが、言葉に気を付けて出すメッセージは大丈夫だと思いますよ。
では、実際にどういった内容メッセージを贈るべきか、詳しく解説していきます。
①喪中の人への誕生日メッセージのポイント!
メッセージのポイントは主に下3の項目です。
(2)「祝福の言葉を工夫する」
(3)「相手の心情を気遣う言葉」
最初の(1)「おめでとうは避ける」というのは、相手が悲しい気持ちである中での「おめでとう」は別の言葉に置き換えた方が無難であるということです。
辛い気持ちなのに「おめでとう」というのも何か変ですよね。
それから、(2)「祝福の言葉を工夫する」も(1)と同じ意味です。
なるべく、相手の気持ちをいたわるような言葉にしましょう。
最後の(3)「相手の心情を気遣う言葉」は、特に不幸事が近い場合です。
近親者に不幸があり、まだ悲しみに暮れている状況であるならば、「慰めの言葉」や「共感の言葉」などで相手に寄り添う気持ちを伝えましょう。
②喪中の人への誕生日メッセージの文例!
では、実際のメッセージの文例をご紹介していきます。
(1)「おめでとうは避ける」
・今日は誕生日ですね。
・今日は○○さんの誕生日ですね。
・今日は○○さんの○○回目の誕生日ですね。
・こんな時だけど、今日は誕生日ですね。
・こんな時だけど、今日は○○さんの誕生日ですね。
・こんな時だけど、今日は○○さんの○○回目の誕生日ですね。
(2)「祝福の言葉を工夫する」
・幸多き一年になりますよう祈っています。
・よい一年になることを祈っています。
・幸多き一年になりますように。
・よい一年になりますように。
・○○さんにとって、幸多き一年になりますよう祈っています。
・○○さんにとって、よい一年になることを祈っています。
(3)「相手の心情を気遣う言葉」
・この度は本当に残念です。お気持ちお察しいたします。
・この度は本当に残念なことです。心痛お察しいたします。
・あまり無理をなさらずに。
・無理しないでね。
・くれぐれもご自愛ください。
だいたい、このような文例になります。
アレンジしながら組み合わせてみてください。
たとえば、下のようになります。
「今日は○○さんの○○回目の誕生日ですね。幸多き一年になりますよう祈っています」
それから、まだ悲しみに暮れているような場合は、下のようになります。
「この度は本当に残念です。お気持ちお察しいたします。あまり無理をなさらずに、くれぐれもご自愛ください。ところで、今日は○○さんの誕生日ですね。○○さんにとって、幸多き一年になりますよう祈っています」
こんな具合ですね。
2.喪中の人への誕生日メッセージに添える四字熟語!
続いて、前項のメッセージに添えるのに適した四字熟語をご紹介します。
①「哀悼痛惜」
「哀悼痛惜」は、「あいとうつうせき」と読みます。
「哀悼」は人の不幸を悲しみいたむことで、「痛惜」は大きく悲しみおしむこと。
ですから、意味はそのまま人の不幸を悲しみおしむことです。
メッセージの相手に対し、哀悼の気持ちを伝える四字熟語ですね。
②「一陽来復」
「一陽来復」の読み方は、「いちようらいふく」ですね。
これは、冬の季節が終わり、春がやって来るということ。
要するに、悪いことが続いた後は、良い事がやって来るという意味です。
慰めの気持ちを込めて、添えてみてはいかがでしょうか。
ぜひ、覗いてみてください!
3.喪中の人への誕生日メッセージに添えることわざ!
最後は、メッセージに添えるのに適したことわざをご紹介します。
①「人間万事塞翁が馬」
「人間万事塞翁が馬」の読み方は、「にんげんばんじさいおうがうま」です。
これは、不幸がきっかけで幸福に転ずることもあれば、幸福がきっかけで不幸に転ずることもあるということ。
ですから、人生は予測できないという意味です。
「不幸があれば、幸福もやってきますよ」という意味合いでメッセージに添えてみましょう。
②「青葉は目の薬」
「青葉は目の薬」は、「あおばはめのくすり」と読みます。
つまり、自然の緑色は目にとってよい色であるという意味です。
実際に、緑色は目の疲れを取ってくれるようです。
緑の景色でも眺めて気分転換はどうですかといった意味でよいかもしれませんね。
ぜひ、ご参考にどうぞ。
まとめ
以上が、喪中の人への誕生日メッセージについてでした。
人間、落ち込んでいる時ほど、周囲の人の言葉はありがたいものです。
喪中なので、メッセージを遠慮するのも一つの考え方かもしれませんし、否定はしません。
ですが、その人を少しでも元気にする意味でも誕生日メッセージは贈った方がよいのではないでしょうか。
自分はそう思います。
ただし、あまりにもはしゃぎ過ぎるようなメッセージはやめてくださいね。