退職する人に対するメッセージを書く機会、時々あります。
そういった時は、まあ定番のメッセージがたくさんあります。
ですが、退職は退職でも、病気や怪我などが原因で退職するとなった場合はどうでしょうか。
こういった場合は、結構気を使わなくてはいけませんよ。
特に、元気づけようと思った言葉が、逆にプレッシャーを与えてしまったり…。
ということで、本記事では病気で退職する人に対するメッセージをご紹介していきます。
特に、「メッセージの基本形」「四字熟語のメッセージ」「ことわざのメッセージ」といった3つのテーマでご紹介しますよ。
ご期待ください!
1.病気で退職する人へのメッセージの基本形!
最初は、一般的なメッセージの基本形をご紹介します。
ポイントは、「労いの言葉」「感謝の言葉」「回復を願う言葉」の3つ。
ですが、3つ全て入れなくてはいけないというものではありませんよ。
2つでも、1つでも大丈夫です。
それから、心の病の場合は「過度に回復を願う言葉」がプレッシャーになってしまう場合があります。
たとえば、「頑張れ」「一刻も早くよくなって」「回復を急ごう」など。
通常の病気やケガであれば何も問題はない言葉ですが、心の病の場合はその人の病状を考えながらプレッシャーにならないように言葉を選びましょう。
①「労いの言葉」
・15年間、お仕事お疲れさまでした。
・長い間、お勤めお疲れさまでした。
②「感謝の言葉」
・入社以来、大変お世話になりました。
・着任時にはお世話になり、感謝しています。
・感謝の気持ちでいっぱいです。
・15年間、お世話になりました。
・長い間、お世話になりました。
③「回復を願う言葉」
・体調が戻り、元気になることを願っています。
・ごゆっくり、療養してください。
・仕事のことは忘れて、治療に専念してください。
・焦ることなく、治療に専念してください。
・笑顔でお会いできることを楽しみにしています。
・いつもと変わらぬ笑顔が見られる日を待っています。
・元気な姿で会える日を楽しみに待っています。
・持ち前のガッツで、病気など吹き飛ばしてください。
・また、一緒に飲みに行ける日を楽しみに待っています。
目上の人に対しては、こういった感じになります。
いろいろと、組み合わせを変えながら活用してください!
たとえば、下のとおりです。
「15年間、お勤めお疲れさまでした。そして、入社以来大変お世話になりました。これからは、ごゆっくり療養してください」
同期など、関係が近い人であれば、敬語を少し崩して使ってみてください。
「待っています」→「待ってるぞ!」「待ってるよ」
こんな感じですが、アレンジしながら活用してみてください。
2.病気で退職する人へのメッセージを四字熟語で!
続いて、メッセージとして使える四字熟語をご紹介します。
前項のメッセージに加える形でもよいですし、単独で使用しても大丈夫ですよ。
①「一陽来復」
「一陽来復」は、「いちようらいふく」と読みます。
これは、寒さが厳しい冬が終わり、春がやって来るということ。
つまり、悪いことが続いた後で幸運に向かうという意味です。
②「不撓不屈」
「不撓不屈」の読み方は、「ふとうふくつ」です。
「不撓」はたわむことがないことで、「不屈」は屈しないこと。
これは、強い意志があり、どのような困難に屈しないという意味です。
病気に負けないでほしいという意味で使います。
ただし、「頑張れ系」ですので心の病の場合は要注意です。
③「剛毅果断」
「剛毅果断」は、「ごうきかだん」と読みます。
「剛毅」は意志が強く屈しないことで、「果断」は思い切って行うこと。
要するに、強い意志を持って屈することなく、思い切って行動するという意味です。
しっかりと、病気などに屈することがないようといった意味で使うとよいかもしれませんね。
この四字熟語も「頑張れ系」なので、心の病には要注意ですよ。
④「行雲流水」
「行雲流水」の読み方は、「こううんりゅうすい」です。
「行雲」は空を流れる雲で、「流水」は流れる水のこと。
これは、雲や水のように自然に身をまかせて行動するという意味です。
世の中は、気を使ったり、日時に追われたりと大変なストレス社会。
ですが、そういったことを気にせずに、「なるようになるさ」といった気持ちでいてほしい時のメッセージになります。
⑤「笑門来福」
「笑門来福」は、「しょうもんらいふく」と読みます。
これは、「笑う門には福来たる」を四字熟語にしたもの。
つまり、笑いを絶えないようにすることで、その家庭には幸福が訪れるという意味です。
「笑顔を絶やさずに」といった気持ちを伝える時には、これですね。
3.病気で退職する人へのメッセージをことわざで!
最後は、メッセージとして使えることわざをご紹介します。
ことわざも、最初の項のメッセージに加える形でもよいですし、単独で使っても大丈夫です。
①「待てば海路の日和有り」
「待てば海路の日和有り」は、「まてばかいろのひよりあり」と読みます。
海が荒れて出航できない状態であるが、待っていれば必ず好天が訪れて出航できる日が来るということ。
ですから、現在の状況は良くないかもしれませんが、焦らずに待っていれば必ず幸運が訪れるという意味です。
「焦らずに」といった気持ちを伝える時にいいですね。
②「病は癒ゆるに怠る」
「病は癒ゆるに怠る」の読み方は、「やまいはいゆるにおこたる」です。
これは、病気が回復に向かうと、油断して悪化させてしまうことが多いということ。
要するに、病気は完全に治るまで油断してはいけない、最後が肝心という意味です。
「油断しないように」といったメッセージにどうぞ。
③「人間万事塞翁が馬」
「人間万事塞翁が馬」は、「にんげんばんじさいおうがうま」と読みます。
不幸がきっかけで幸福が訪れたり、その幸福がきっかけで不幸が訪れるということ。
つまり、人生は幸福や不幸は予測できないので、簡単に喜んではいけないし悲しんでもいけないという意味です。
現在は病気であるが、いつかは幸福が訪れるといった意味でメッセージになります。
④「笑いは人の薬」
「笑いは人の薬」の読み方は、「わらいはひとのくすり」です。
この意味は、そのまま適度な笑いは身体に良いということ。
医学的にも「笑い」は良いと言われています。
四字熟語の「笑門来復」と同じように、「笑顔を絶やさずに」といったメッセージとしていかがでしょうか。
まとめ
以上が、病気で退職する人に対するメッセージについてでした。
色々と組み合わせて活用してみてください。
ただし、心の病の場合は「プレッシャー」や「ストレス」の元になるような言葉は要注意ですよ。
相手の病状をよく考慮して使いましょう。