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「有利」と「優位」の違い!確かな差をわかりやすく解説!

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「有利」と「優位」。

似ています…。

まぎらわしいですよね…。
 
 
もしかして、同じ意味か???

確かに、「戦局が、有利な展開」といいますし、「戦局が、優位な展開」ともいうような…。
 
 
しかし、有利な投資」とはいっても、優位な投資」って聞いたことがない…。

ということは、「有利」と「優位」には違いがあるということなのか…???
 
 
 
そんなわけで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

やはり、「有利」と「優位」には確かな違いがありました!
 
 
本記事では、「有利」と「優位」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「有利」と「優位」の意味の違い!

最初に、「有利」と「優位」の意味の違いを簡潔にお伝えします。

「有利」とは、利益が有ること、また、都合がよいこと。

「優位」とは、地位などが他よりまさっていること。

 
一言で表現すると、こういった違いです。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「有利」の意味とは!

「有利」の意味は、そもそもは利益が有ること。

利益があることということで、そこから「都合がよいこと」という意味でも使われる言葉です。

「利益」が「有る」で、「有利」。
 
 
 
たとえば、「これは、有利な投資だと思いますよ」とか有利な取引だと判断した」といった使い方。

この場合、「利益が見込める投資」「利益が見込める取引」という意味で使われています。

これは、要するに「自分にとって都合のよい投資」であり「自分にとって都合のよい取引」ということ。
 
 
その他には、「将棋の戦局が、有利な展開」といった使い方をします。

この場合は、将棋で相手よりも都合よく展開しているということ。
 
 
 
「有利」はあくまでも「都合がよいこと」ですので、対立する相手が存在するとは限りません。

有利な投資」では相手はいませんし、「戦局が有利の場合は相手がいます。

大富豪
 

②「優位」の意味とは!

「優位」は、地位などが他よりまさっていること。

「位(くらい)」が「優る(まさる)」で、「優位」。
 
 
「地位」の他に「立場」「位置」などが、上であるということです。

つまり、「優位」の場合は必ず対立する相手が存在しているということ。

必ず比較対象があって、その対象に対してまさっている、または上であるということです。
 
 
「有利」は自分にとって都合がよいことであり、必ず対立する相手がいるとは限りませんでした。

この部分が、「優位」と「有利」の大きな違いです。
 
 
 
「優位」の使い方としては、たとえば「選挙戦で優位に立つ」といったもの。

選挙ですので、必ず対立候補が存在します。

その対立候補より、まさっているということ。
 
 
ちなみに前項で紹介した例文で、「将棋の戦局が、有利な展開」の場合は対立する相手が存在しますので、「有利」を「優位」に置き換えることができます。

「将棋の戦局が、優位な展開」ということで、違和感はありません。

ただし、有利な展開」は「都合がよい展開」のことで、優位な展開」は「立場が上に立っている展開」ということで、似てはいますが意味合いが違います。

将棋
 

③「有利」と「優位」の違いを整理!

それでは、ここで一度「有利」と「優位」の違いを整理します。
 
 
利益が有ること、また、都合がよいことが「有利」。

地位などが、他よりまさっていることが「優位」。
 
 
「優位」は必ず比較対象が存在しますが、「有利」は比較対象が存在する場合と存在しない場合があります。

 

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2.「有利」と「優位」の辞書での意味!

続いて、辞書による「有利」と「優位」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「有利」の辞書での意味!

【有利】

・利益のあること。利益の見込めること。また、つごうのよいこと。形勢のよいこと。また、そのさま。「―な条件」「―な立場」↔不利

引用元:旺文社国語辞典

説明したとおりの内容ですね。
 

②「優位」の辞書での意味!

【優位】

・立場や地位などが他よりまさっていること。また、そのさま。「―に立つ」↔劣位

引用元:旺文社国語辞典

こちらも、説明どおりです。

優位
 

3.「有利」と「優位」の使い方!

次に、「有利」と「優位」の使い方を例文で紹介します。
 

①「有利」の使い方!

・2021年の契約に有利な材料になる可能性もある。

・耐久性には有利に作用することが考えられます。

・競泳でヨーロッパ系選手が有利なのは、へその位置が低く、胴体が長いからだという。

・取引所より有利な価格で売買できるのが特徴だが、透明性の確保が課題。
 

②「優位」の使い方!

・意見が対立する場面で、営業部門が優位に立っていたというのは否定ができない。

・そのまま優位に試合を進め、危なげなく逃げ切った。

・セミナーでは、チリ産柑橘類の輸出状況やその優位性について説明した。

・人手不足を背景に採用に前向きな姿勢を見せており、学生優位の「売り手市場」が続く。

人手不足
 

4.「有利」や「優位」には似た意味の言葉がたくさんある!

「有利」や「優位」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「究極」と「最高」の違い!例文でわかりやすく解説するよ!

「最上」と「最高」の違いを解説!実は意外な差があったよ!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「有利」と「優位」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「有利」は、利益が有ること、また、都合がよいこと。

「優位」は、地位などが他よりまさっていること。
 
 
双方とも比較対象がある場合、「有利」と「優位」は同じような使い方をしますが、「有利」は「都合がよい」で「優位」は「立場が上」ということで意味合が違いますよ。

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