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「背景」と「理由」の違いを解説!実は確かな差があったよ!

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「背景」と「理由」。

たとえば、「水害の理由は何?」とか「水害の背景は何?」とか…、色々な物事に多く使われる言葉です。
 
 
でもよく考えると、この「水害の背景「水害の理由…、同じことを説明してしまいそうな気がします…。

そう考えると、もしかして「背景」と「理由」は同じ意味ということか…??
 
 
 
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

実は、この「背景」と「理由」には決定的な違いがありました!
 
 
本記事では、「背景」と「理由」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「背景」と「理由」の意味の違い!

最初に、「背景」と「理由」の意味の違いを簡潔にお伝えします。

「背景」とは、物事の背後にある事情や勢力のこと。

「理由」とは、物事のそうなった事情のこと。

 
一言で表現すると、こういった違いです。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「背景」と「理由」の違いをわかりやすく!

「背景」は物事の背後にある事情や勢力のことで、「理由」は物事のそうなった事情のこと。

どちらも「事情」となっていて、似ていますよね…。

わかりやすく説明すると、「背景」は背後にあるため見えにくいのに対し、「理由」は見にくいとか見やすいといったものは関係ありません。
 
 
 
たとえば、豪雨によって水害が発生したとしましょう。

この場合は、「水害となった理由は豪雨だ」という文章が成り立ちます。
 
 
ですが、「水害となった背景は豪雨だ」となったらどうでしょう?

間違いではありませんが、なんとなく違和感がありませんか?

これはつまり、「水害は豪雨によって起きた」ということを、多くの人が認識しているから。
 
 
これが、「水害となった背景には、1時間で30ミリ以上の豪雨が10時間も降り続いたことがある」となると違和感がなくなります。

そのわけは、何ミリの雨が何時間降り続いたのか、ということを多くの人は認識していないから。

そのため、表から見えない「背景」という言葉が成立するのです。

この例文は、「水害となった理由には、1時間で30ミリ以上の豪雨が10時間も降り続いたことがある」というように、「理由」に置き換えることも可能。
 
 
それから、表から見えないものの例として、「水害となった背景には、ダム建設の中止がある」といった使い方もあります。

普通は、豪雨で水害が起きたと思いますが、背後の見えないところには「ダム建設の中止」があるということ。

この例文も「理由」に置き換えが可能。

濁流

それから、もう一つの「背景」と「理由」の違いのポイントがあります。

それは、「背景」の意味である「物事の背後にある事情や勢力」の中の「勢力」の方。

この「勢力」の方は、必ずしも「事情」になるとは限りません。
 
 
「事情」の有無をわかりやすくするために、「事情」になる例文から紹介しますね。

「彼が短期間で出世し続ける背景には、親が大物政治家ということがあるのではないか」

まさしく、「大物政治家」というバックにいる「勢力」を意味しています。
 
 
この例文は、「事情」の意味もあるので「背景」を「理由」に置き換えることが可能。

「彼が短期間で出世し続ける理由には、親が大物政治家ということがあるのではないか」

といったように、自然です。
 
 
 
では、今度は「事情」にならない例文。

「彼の背景には、大物政治家がいる」

これは、「事情」ではなく、単に「勢力」があるということ。
 
 
ですから、この例文は「理由」に置き換えることはできません。

「彼の理由には、大物政治家がいる」

というように、意味不明な文章になってしまいます。

権力者
 

②「背景」と「理由」には別の意味もある!

「背景」と「理由」の違いを説明しましたが、双方には前項で説明した以外の意味もあります。
 
 
 
「背景」には、前項以外に2種類の意味があります。

1つ目の「背景」の意味は、絵画や写真の背後の光景のこと

「写真の背景になっている空が綺麗だ」といった使い方をする「背景」です。
 
 
2つ目の「背景」の意味は、舞台の奥に描かれた景色のこと

背後の景色で、そのとおりの「背景」です。

この意味は写真や絵画の「背景」とほぼ同じような意味ですね。
 
 
 
続いて、「理由」。

「理由」には、「言い訳」や「口実」という意味があります

前の項目で説明した「物事のそうなった事情」と似ていますが、微妙に違いますよ。
 
 
「言い訳」や「口実」は、言い逃れ的なニュアンスが加わります。

これは、単純な「物事のそうなった事情」のことではなく、相手にとりあえず了解を得ようとする行為。

自分の身を守るための、「弁明」「弁解」とも言えますね。
 
 
具体的には以下のとおり。

理由をつけて会社を休む」

「遅刻の理由を、渋滞のせいにする」

といった使い方をします。

謝罪
 

③「背景」と「理由」の違いを整理!

それでは、ここで一度「背景」と「理由」の違いを整理します。
 
 
物事の背後にある事情や勢力が「背景」

表から見えないことが基本で、また、「勢力」の場合は「事情」ではない場合があります。

また、写真や絵画、舞台の背後の景色という意味もあります。
 
 
物事のそうなった事情が「理由」。

表から見えない事情も、見える事情も、どちらも「理由」です。

また、「理由」には言い訳や口実という意味もあります。
 

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2.「背景」と「理由」の辞書での意味!

続いて、辞書による「背景」と「理由」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「背景」の辞書での意味!

【背景】

①絵画や写真で、中心となるものの背後の光景。

②舞台の奥に書いた景色。書き割り。

③物事の背後にある事情や勢力。「事件の―」「経済的な―」

引用元:旺文社国語辞典

意味が3種類あり、内容も説明どおりです。

バック
 

②「理由」の辞書での意味!

【理由】

①物事のそうなったわけ。事情。「遅れた―」

②言いわけ。口実。「病気を―に欠席する」

引用元:旺文社国語辞典

こちらも、説明したとおりの内容です。

意味も2種類ですね。
 

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3.「背景」と「理由」の使い方!

次に、「背景」と「理由」の使い方を例文で紹介します。
 

①「背景」の使い方!

・タイヤのバーストの背景には、空気圧管理の不備がある。

・不登校の背景の一つとされるのは本人の発達障害があるのではないか?

・事業用自動車による交通事故の背景には過酷な仕事事情がある。

・辞任の背景には、カリスマ会長の熱烈オファーがあったらしい。
 

②「理由」の使い方!

・審理差し戻しの理由について「一審の審理手続きの違法」を指摘した。

・アイドリングストップの最大の理由は、エンジンを止めて燃費を向上させること。

・練習をズル休みするため、いつも様々な理由を伝える。

・現役を続ける理由は、まだ体力が残っていると感じていたから。

サッカースタジアム
 

4.「背景」や「理由」には似た意味の言葉がたくさんある!

「背景」や「理由」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「経緯」と「理由」の違いを解説!やはり微妙な差があったよ!

「事案」と「案件」の違いは?意味を徹底的に深掘りしてみた!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「背景」と「理由」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「背景」は、物事の背後にある事情や勢力のこと。

「理由」は、物事のそうなった事情のこと。
 
 
最大の違いのポイントは、「背景」の意味にある「背後」という言葉。

つまり、「背景」は簡単に表から見えるものではないということです。

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