言葉の使い方や意味などを深掘りしてご紹介いたします!

贈る言葉情報館

文書

「目的」と「意図」の違い!具体例でわかりやすく解説するよ!

更新日:

 
「目的」と「意図」。

似ていますよね…。

仕事をしていると、「この企画の意図と目的は?」といったようにセットで使われることもある二つの言葉。
 
 
こうなると、なんとなく二つの言葉の意味がゴチャゴチャに…。

でも、これではいけません…。

意味をキチンと整理しなくては!
 
 
 
ということで、この二つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

本記事では、「目的」と「意図」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

スポンサードリンク

 

1.「目的」と「意図」の意味の違い!

まずは、「目的」と「意図」の意味の違いを端的にお伝えします。

「目的」とは、到達したい、また、実現しようと目指すところ。

「意図」とは、何かをしようとすること。

また、「意図」には思惑や目論見といった意味もあります。

 
一言であらわすと、こういった違いです。

それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
 

①「目的」の意味とは!

「目的」は、到達したい、また、実現しようと目指すところ。

要するに、「目当て」のことです。

マラソンにたとえるならば、ゴールの「標識」
 
 
 
たとえば、「10キロのダイエットをしよう」としたとします。

この場合は、「10キロ体重を落とすこと」が「目的」、つまり到達しようとするゴール。
 
 
では、この場合の「意図」は何か?

「何かしようとすること」が「意図」なので、「やせよう!とする」ことが該当すます。

また、「やせて身軽になりたい」といった「思惑」が存在していたりしますが、これも「意図」。
 
 
 
わかりやすくまとめると以下のとおりです。

「意図」=「やせて身軽になりたい」(思惑)

「意図」=「やせよう」(しようとする)

「目的」=「10キロ減量」(ゴール)
 
 
 
ということで、「到達しようとするところ」「実現しよう目指すもの」が「目的」です。

ランニング
 

②「意図」の意味とは!

前の項目で、「意図」に関しても触れましたので、ある程度ご理解していただいたと思いますが…。

さらに、「意図」に関して詳しく解説しますね。
 
 
 
まず、「意図」には意味が2つあります。

一つが「何かをしようとすること」、そしてもう一つが「思惑」や「目論見」といった意味

この二つはすごく似ていますが、正確には違います。
 
 
 
一つ目の「何かしようとすること」は、たとえば「意図的にデータを破棄した」といった使い方をします。

これは、「誤って破棄してしまった」のではなく、「破棄してしまえ!という思いのもとで実行した」ということ。

つまり、「ワザと破棄しようとした」わけです。

どちらかといえば、この「意図」は「計画的犯行」の「計画」に近いといえますね。
 
 
 
一方の「思惑」「目論見」というのは、「考えている事柄そのもの」のこと。

これは、「相手の意図を見抜いて戦う」「両親の意図をくみとる」といった使い方をします。

こちらの「意図」は、「思惑」「目論見」の他に「狙い」や「考え」ということができます。
 
 
 
「意図」の意味は二つありますが、いずれも目で見ることはできません。

考える
 

③「目的」と「意図」の違いを整理!

それでは、ここで一度「目的」と「意図」の違いを整理します。
 
 
到達したい、また、実現しようと目指すところが「目的」。

何かをしようとすること、また、思惑や目論見が「意図」。
 
 
「これをしよう!(意図)」「思惑(意図)」があり、「ゴール標識(目的)」を目指します。

 

スポンサードリンク

 

2.「目的」と「意図」の辞書での意味!

続いて、辞書による「目的」と「意図」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「目的」の辞書での意味!

【目的】

・到達したいと思いめざすところ。実現しようとめざすもの。めあて。「―を達する」「―遂げる」「無―」

引用元:旺文社国語辞典

「目当て」ということで、説明したとおりの内容です。
 

②「意図」の辞書での意味!

【意図】

①こうしようと考えること。「―的」

②おもわく。考え。「相手の―を推測する」

引用元:旺文社国語辞典

説明どおりですね。

チェス
 

3.「目的」と「意図」の使い方!

次に、「目的」と「意図」の使い方を例文で紹介します。
 

①「目的」の使い方!

・人工魚礁を造る目的で1972年にフォートローダーデール沖に沈められた廃タイヤ。

・オペレーション業務変革を目的とした合弁会社設立。

・子どものゲームやネット依存症対策を目的とした条例案。

・観光目的の来日を自粛するよう要請する。
 

②「意図」の使い方!

・偽物を開発する意図と能力の両方を持たなければできない。

・不安全避難行動に対する危険認知が行動意図の形成に与える影響。

・印刷時に意図せず表れてしまう縞模様。

・職員が手続きのミスを隠すために文書の日付を意図的に変える不祥事。

謝罪会見
 

4.「目的」や「意図」には似た意味の言葉がたくさんある!

「目的」や「意図」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「意味」と「意図」の違いを解説!やはり明確な差があったよ!

「決心」と「決意」の違いを解説!同じようで実は意外な差が!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

スポンサードリンク

 

まとめ

以上が、「目的」と「意図」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「目的」は、到達したい、また、実現しようと目指すところ。

「意図」は、何かをしようとすること、また、思惑や目論見のこと。
 
 
「意図」があり、そして「目的」を目指します。

関連記事と広告

-文書

Copyright© 贈る言葉情報館 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.