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「分野」と「部門」の違いを解説!やはり確かな差があったよ!

更新日:

 
「分野」と「部門」。

あらためて、この2つを並べてみると、似ています…。

といいますか、同じ意味では??と思ってしまいます…。
 
 
でも、会社には「営業部門」はありますが、「営業分野」って聞いたことがない…。

ということは、「分野」と「部門」は違うということか…。
 
 
 
そんなわけで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

やはり、「分野」と「部門」には確かな違いがありました!
 
 
本記事では、「分野」と「部門」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「分野」と「部門」の意味の違い!

最初に、「分野」と「部門」の意味の違いを簡潔にお伝えします。

「分野」とは、人の活動における物事のある方面、ある一定の範囲のことで、その範囲は世間一般共通のもの。

「部門」とは、ある企業や組織などにおいて、全体を大きくいくつかに分けた一つ一つことで、その組織独自のもの。

 
一言で表現すると、こういった違いです。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「分野」の意味とは!

「分野」は、人の活動における物事のある方面、ある一定の範囲のこと

そしてこの「分野」、その示す範囲が世間一般共通といったものがほとんど
 
 
 
たとえば、「音楽」を学びたいと思ったとします。

ですが、この「音楽」なのですが、「声楽」や「器楽」、「指揮」や「作曲」などいろいろな「分野」が存在するのですね。
 
 
この「声楽」というものが、一つの「分野」ということ。

そして、ほぼこの「分野」は世間一般の共通のものです。

ですから、「声楽の分野を学びたい」という人は世界中に存在します。
 
 
 
他に、「分野」がたくさんあるのが「化学」の世界。

「化学」には、「生物化学」や「環境化学」「有機化学」「無機化学」といった「分野」があります。

そして「化学」であっても、こういった「分野」はやはり世間一般の共通のものです。

実験
 

②「部門」の意味とは!

「部門」とは、ある企業や組織などにおいて、全体を大きくいくつかに分けた一つ一つこと

そしてこの「部門」は、基本的にその組織が独自に考案し設置するもの

対象が会社や組織であるということと、その組織が独自に考案するという部分が、世間一般共通の「分野」との違いです。
 
 
 
たとえば、会社などの組織には「営業部門」「製造部門」「経理部門」「人事部門」といったものが存在します。

でも、こういった「部門」は世間一般共通ではないか?と思うかもしれませんが、正確には違いますよ。
 
 
これは、あくまでもその組織が設置したものであり、たまたま多くの会社も同じだったということ。

その会社にどういった部門を設置するかは、その会社独自の考えで行われます。

ですから、会社によっては「ライバル商品を徹底調査する部門」があったり、「リサーチ活動を専門に実施する部門」など独自の「部門」が存在するのですね。
 
 
 
ということで、「部門」はその組織独自のものであり、必ず世間一般に共通しているというものではありません。

打ち合わせ
 

③「分野」と「部門」の違いを整理!

それでは、ここで一度「分野」と「部門」の違いを整理します。
 
 
人の活動における物事のある方面、ある一定の範囲が「分野」。

そしてその範囲は、基本的に世間一般共通のものです。
 
 
ある企業や組織などにおいて、全体を大きくいくつかに分けた一つ一つが「部門」。

基本的に企業や組織が対象であり、その組織が独自に考案するものです。
 

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2.「分野」と「部門」の辞書での意味!

続いて、辞書による「分野」と「部門」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「分野」の辞書での意味!

【分野】

・物事をある基準で分けた、それぞれの範囲。領域。区域。「専門―」「勢力―」

引用元:旺文社国語辞典

まあ、説明したとおりの内容です。
 

②「部門」の辞書での意味!

【部門】

・全体を大きくいくつかに分けた一つ一つ。「営業―」

引用元:旺文社国語辞典

この説明だと、「会社や組織が対象である」ということと、「その組織が独自に考案したもの」という説明がありません。

「分野」との違いが、よくわかりませんね。

ビジネスマン
 

3.「分野」と「部門」の使い方!

次に、「分野」と「部門」の使い方を例文で紹介します。
 

①「分野」の使い方!

・トランスミッターなどのカーアクセサリー分野へと領域を拡大。

・取り組み強化に向け、医療分野に1412億円、介護で400億円を計上。

・国際的なビジネス案件や紛争解決に関するあらゆる分野で法律サービスを提供。

・伝統芸能分野で活躍する出演者たちがそれぞれの芸を披露。
 

②「部門」の使い方!

・革新的で価値の高い商品を生み出す原動力となっているのが研究開発部門です。

・業務部門主導で自動化率向上の取り組みを継続的に実施できます。

・研究支援に向けての企画や立案および事業の推進を行っている部門です。

・外来部門の収支悪化が浮き彫りになる。

医者
 

4.「分野」や「部門」には似た意味の言葉がたくさんある!

「分野」や「部門」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「種類」と「分類」の違い!具体例でわかりやすく解説するよ!

「分野」と「領域」の違いを解説!実は意外な差があったよ!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「分野」と「部門」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「分野」は、人の活動における物事のある方面、ある一定の範囲のこと。

「部門」は、ある企業や組織などにおいて、全体を大きくいくつかに分けた一つ一つこと。
 
 
一般的に、「分野」は世間一般共通で、「部門」はその組織独自のものです。

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