「レタス」は、美味しいですよね!
特に大好きな野菜で、我が家ではサラダの主役です。
ところで、この「レタス」ですが、表記は普通カタカナ…。
「れたす」といったように、平仮名表記すらほとんど目にすることはありません。
しかし!なんとこの「レタス」は漢字表記できるらしい…。
そうです、実は「レタス」には漢字があります!
しかも、1つだけではありません!
ということで本記事では、「レタス」の漢字表記とその由来について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「レタス」を漢字で書くと?
「レタス」は、確かに漢字表記できます。
しかもその漢字は、下のとおり2種類もありますよ!
乳草
珍しい漢字です!
特に、「萵苣」の方は滅多に見ない漢字。
ちなみに、「萵苣」の方は「ちしゃ」「ちさ」とも読みますし、「乳草」の方はそのまま「ちちくさ」とも読みます。
ちなみに、私の辞書によると、「レタス」は下のように記載されていました。
【レタス(lettuce)】
・[植]キク科の一年草または二年草。西洋野菜の一種。サラダ用。ちしゃ。
引用元:旺文社国語辞典
ということで、辞書に漢字は載っていませんでした。
ただし、別名を「ちしゃ」と紹介しています。
この「ちしゃ」が、漢字の「萵苣」。
それでは、次項ではこの漢字の由来について説明します。
2.「レタス」の漢字の由来!
「レタス」の漢字は、「萵苣」「乳草」の2つ。
それでは、それぞれについて由来を説明していきます。
①「萵苣」の由来!
「萵苣」は、前項でも紹介しましたが「ちしゃ」「ちさ」とも読みます。
そして、「萵苣」は中国由来の漢字。
ですから、中国語で「萵苣」は「レタス」のことです。
その中国の「萵苣」が、日本でもレタスの意味として使われるようになりました。
「萵苣」の「萵」は、大陸内のある国名を意味しているのですが、どの国なのかは不明。
「萵苣」の「苣」は、「葉」を意味しています。
要するに「萵苣」は、「ある国から伝わった葉」という意味。
「レタス」の原産地は、西アジアからヨーロッパといわれていいます。
中国にしても、外国から伝わった野菜ということで、このような名称となったのでしょう。
ちなみに、日本へ伝わったのは江戸時代で、中国経由だったそうです。
ところで、この「萵苣」は「レタス」を意味していますが…。
正確には「レタス」以外にも、「サラダ菜」「カキチシャ」「タチヂシャ」のことも「萵苣」と呼びます。
②「乳草」の由来!
続いて、「乳草」ですが、これは「ちちくさ」とも読みます。
実は、この「乳草」が、「萵苣」の読み方である「ちしゃ」「ちさ」という音韻に関わっているのですよ!
まず、「レタス」が「乳草」となった由来から。
「レタス」は葉や茎を切ることで、白い液体が出てきます。
この白い液体が「乳」に似ているということで、「乳草」という名称になりました。
「レタス」は英語で「lettuce」。
この「lettuce」は、ラテン語の「lactuca(ラットゥカ)」が語源でこの「lactuca」の「lac」は牛乳のことです。
そして、この「乳草(ちちくさ)」が「ちさ」と呼ばれるようになり、それが変化して「ちしゃ」となりました。
「萵苣」が「ちしゃ」「ちさ」と呼ばれるいわれですね。
ちなみに、日本における「乳草」は「レタス」だけではありません。
葉や茎などを切ることで、白い液体が出る植物の多くが「乳草」と呼ばれています。
たとえば、同じキク科の「ノアザミ」や「タンポポ」なども、同じ「乳草」という名前。
タンポポの茎から、白い液体が出ているのを見たことがありませんか?
その他にも、「ガガイモ」「ノゲシ」「ノウルシ」なども「乳草」といいます。
まとめ
以上が、「レタス」の漢字とその由来についてでした。
参考にしてください。
「レタス」の漢字表記は、「萵苣」「乳草」。
「萵苣」の由来は中国語で、「外国から伝わった葉」ということ。
「乳草」の方は、葉や茎から白い液体が出ることに由来しています。
ちなみに、「萵苣」「乳草」ともに「レタス」以外の意味もありますので、気をつけてください。