時々使われる「滑稽」という言葉。
「笑いの対象となる、面白いこと」という意味。
ただしその他に、「あまりにもばかばかしいこと」という悪い意味もあります。
では、この「滑稽」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「滑稽」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「滑稽」の例文を簡単な短文で!
・酒蔵の番をする「次郎冠者」役が米蔵へ「樋」を渡して酒を流し太郎冠者に飲ませる場面では、滑稽な動きと表情で会場を笑いの渦に包んだ。【面白い】
・サーカスのピエロも滑稽な仕草で観客を笑わせる存在であり、やがて映画の中のチャップリンが演じる役柄になり、テレビの登場でコメディアンへ役回りが引き継がれていく。【面白い】
・面白いことに、一説によると、能における主役の「翁」も、ルーツをたどればその先行芸能において真面目な芸の後に登場し滑稽な芸を披露する老人役であったらしい。【面白い】
・酒屋で代金を払わずに酒を手に入れようとする男の滑稽な姿を描いた狂言「千鳥」なども繰り広げられ、観衆を魅了した。【面白い】
・コミックソングとは、歌に滑稽な持ち味を取り入れ、聴く人を笑わせることを目的として作られた曲である。コミックソングの起源は俗謡に遡ることができる。【面白い】
・大統領選をめぐりトランプ陣営は外国勢力が選挙機器を操作したなどの陰謀論を展開しているが、クレッブス氏は、根拠がなく「滑稽な主張」と断言。【ばかばかしい】
・レースごとに着実にパフォーマンスを上げているという自負があるだけに、カナダでの囲み取材でも「そんな滑稽な話に、付き合っている暇はないよ」と呆れ顔だった。
・ウクライナでは8月まで自粛。地下鉄は走っていますが、美術館やギャラリーは開いていません。これは滑稽だと思っています。なぜなら美術館が地下鉄より混雑することはないからです。【ばかばかしい】
・アル・ゴア元副大統領が、メディアのセレブのゴシップネタは「低次元で滑稽だ」と非難し、イラクや気候変動について目を向けるべきであると訴えた。【ばかばかしい】
・コンピュータは日進月歩で機能がどんどん進化していきます。そのころは高かったので、何十万かけて買っても1年後に古くなるのであれば滑稽な話。【ばかばかしい】
2.「滑稽」の類義語!
続いて、「滑稽」と似た意味の言葉を紹介します。
「笑いの対象となる、面白いこと」という意味では、そのとおり「面白い」も類義語。
あとは、「可笑しい」「コミカル」「ユーモラス」なども当てはまります。
「あまりにもばかばかしいこと」という意味では、以下のとおり。
「アホらしい」
「笑止千万」
「片腹痛い」
「噴飯物」
「嘲笑」
「冷笑」
「荒唐」
などがあります。
まとめ
以上が、「滑稽」の例文についてでした。
参考にしてください。
「滑稽」は、「面白い」という意味と、「ばかばかしい」といった悪い意味があります。
「滑稽」と言われた人は、受け取り方によっては逆の意味で伝わってしまうことも。
「滑稽」を使う際は、誤解を招かないよう気をつけなくてはいけません。