故事成語である「画竜点睛」。
四字熟語でもあります。
「竜を描いて最後に瞳に墨を入れ、大切な仕上げをする」ということ。
つまりは、最後に大切な部分をつけ加えて、物事を完ぺきな物に仕上げるという意味です。
では、この「画竜点睛」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「画竜点睛」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、小学生にでもわかりやすいように簡単な短文で紹介しますので、ご期待ください。
1.「画竜点睛」の例文を小学生にでもわかりやすく!
・この報告書の構成は素晴らしい!しかも最後のまとめは多くの人が忘れがちな部分。まさに画竜点睛だ。
・イベントは難なく開始されたが、最後が肝心だと思う。しっかりと画竜点睛を怠らないように対応してほしい。
・仕事は慣れてきた時ほどミスが起こるものだ。画竜点睛を忘れずに最後まで集中しもらいたいと思う。
・画竜点睛という言葉があるとおり、仕事は最後まで成し遂げることが大切。企画の案だけで満足してはいけない。
・素晴らしい演奏だと思ってきいていたのに、最後のサビの部分でミスが出てしまった。画竜点睛を欠くとはまさにこれだよ。
・初めてパンケーキを手づくりしてみたのですが、最後に焦がしてしまったのはまさに画竜点睛を欠く、ですね。やっちゃいました…。
・答案用紙に受験番号を書き忘れてしまっては、いくら満点の成績であっても0点になってしまう。画竜点睛を欠く、だよ。
・この絵画は目の部分が描かれていないのだけれど、もしかして画竜点睛を欠くなのか?それとも意図的に目がないの?
2.「画竜点睛」の由来とは!
「画竜点睛」の由来は、中国の絵画史「歴代名画記」。
昔、張という有名な画家がいました。
当時の皇帝が、この張に対しお寺の壁に竜の絵を描かせたのです。
皇帝の命を受け竜の絵を描いた張は、なぜか竜の瞳を描きませんでした。
「なぜ瞳を描いて完成させないのか?」とたずねたところ、張は「瞳を描いてしまうと、竜が飛んで逃げてしまう」と答えたのです。
しかし、「竜が逃げる」ことなど信じる人は誰もいませんでした。
そして、瞳を描いて絵を完成させるように張に迫ります。
その要求をきき入れ、張は竜の瞳を描きました。
瞳を描いたところ、竜はたちまち空へ飛んでいきました。
このエピソードから、最後の大切な仕上げのことを「画竜点睛」というようになったそうです。
まとめ
以上が、「画竜点睛」の例文についてでした。
どうぞ、参考にしてください。
「画竜点睛」は、「肝心要」や「総仕上げ」「大詰め」などに言い換えが可能。
また、「画竜点睛を欠く」の場合は「仏造って魂入れず」「決め手に欠ける」「詰めが甘い」などに言い換えができます。