「躊躇う」と「躊躇」。
読み方は「ためらう」と「ちゅうちょ」と、全く違うのですが…。
使っている漢字は、どちらも同じです。
意味に違いがあるのだろうか…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「躊躇う」と「躊躇」の意味に違いがあるのかどうか、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「躊躇う」と「躊躇」の意味に違いは?
最初に、「躊躇う」と「躊躇」の意味を簡潔にお伝えします。
「躊躇」とは、決心がつかず迷うこと。
ということで、どちらも同じ意味であり違いはありません。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「躊躇う」の意味とは!
「躊躇う」は平仮名で「ためらう」で、意味は決心がつかず迷うこと。
たとえば、お笑い芸人などが挑戦するバンジージャンプでこの「躊躇う」が起こります。
飛び降りなくてはいけないのですが、恐怖でなかなか踏み出せない…。
これが、「躊躇う」です。
この場合の使い方は以下のとおり。
「ゴーサインは出ているのですが、躊躇ってなかなか踏み出せない」
「ここから躊躇いもなく踏み出せる人がいるのか?」
「後ろから押されてしまって、躊躇う暇もなかった」
ということで、使い方も「躊躇って」「躊躇い」「躊躇う」と様々です。
②「躊躇」の意味とは!
「躊躇」は平仮名で「ちゅうちょ」、そして意味は「ためらう」と同じ決心がつかず迷うこと。
同じ意味ですので、前項の例文を「躊躇」に置き換えて使うことができます。
「ゴーサインは出ているのですが、躊躇してなかなか踏み出せない」
「ここから躊躇もなく踏み出せる人がいるのか?」
「後ろから押されてしまって、躊躇する暇もなかった」
ちなみに、「躊躇」の「躊」は、「ちゅう」と読みますが「ためら(う)」とも読みます。
そして、「躊」の意味は「ためらう」「ぐずぐずする」ということ。
「躊躇」の「躇」は、「ちょ」と読みますが「ためら(う)」とも読みます。
さらに、「躇」の意味も「ためらう」「ぐずぐずする」で同じ!!
同じ意味の漢字を2つ組み合わせたということですね。
③「躊躇う」と「躊躇」の意味を整理!
それでは、ここで一度整理します。
「躊躇う」と「躊躇」はどちらも、決心がつかず迷うこと。
全く同じ意味であり、同じように使うことができます。
どちらかといえば、「躊躇う」は話し言葉で「躊躇」は書き言葉として使われることが多いです。
2.「躊躇う」と「躊躇」の辞書での意味!
続いて、辞書による「躊躇う」と「躊躇」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「躊躇う」の辞書での意味!
【躊躇う(ためらう)】
・決心がつかず、ぐずぐずする。躊躇する。「返事を―」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
②「躊躇」の辞書での意味!
【躊躇】
・ためらうこと。決心がつかず迷うこと。「―なく引き受ける」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明どおりですね。
3.「躊躇う」と「躊躇」の使い方!
次に、「躊躇う」と「躊躇」の使い方を例文で紹介します。
①「躊躇う」の使い方!
・いつも飛行機に乗るのを躊躇うのですが、その理由を説明します。
・中古タイヤの買い替えは躊躇うのに、すでに使っている実質中古のタイヤは気にしない?
・もう1つ私には、帰省を躊躇う事情があります。
・多額の費用から修繕を躊躇う傾向が強い。
②「躊躇」の使い方!
・旅先で知らない人と話す際のポイントは、話しかける時に躊躇しないこと。
・やっと食堂をみつけたが、古い上に入り口が汚くて入店を躊躇してしまった。
・電車のつり革などを触れるのに躊躇してしまうというという人が増えている。
・矯正治療を受けたいのだが、受けることを躊躇してしまう。
4.「躊躇う」や「躊躇」には似た意味の言葉がたくさんある!
「躊躇う」や「躊躇」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「躊躇う」と「躊躇」の意味についてでした。
「躊躇う」と「躊躇」は、同じ意味。
どちらも、決心がつかず迷うことです。
ぐずぐずすることですね。