「優待」と「招待」。
すごく似た意味のような…。
「優待券」もあれば「招待券」もあるし、まぎらわしいですね…。
でもよく考えたら、「結婚式に招待された」とはいいますが、「結婚式に優待された」となると変です…。
これはつまり、「優待」と「招待」は完全に意味が違うということか…??
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
やはり、「優待」と「招待」には決定的な違いがありました!
本記事では、「優待」と「招待」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「優待」と「招待」の意味の違い!
最初に、「優待」と「招待」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「招待」とは、客となる人を招いてもてなすこと。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「優待」と「招待」の違いをわかりやすく!
「優待」は、他より手厚くもてなすこと、また、他より特別に有利な扱いをすること。
つまり、他者とは違う、特別扱いするという意味です。
「あなただけは、特別ですよ!」といった感じでしょうか?
ちなみに、「招待」のような「招く」といった意味はありません。
あくまでも、特別にもてなす、または、他より有利な扱いをするという意味。
たとえば、「株主優待」といった使い方をします。
これは、ある会社の株式を購入保有することで、その会社から商品や割引券などがプレゼントされるというもの。
要するに、株式保有と引き換えに、特別に有利に扱ってもらえるということです。
一方の「招待」は、客となる人を招いてもてなすこと。
「もてなす」ということが「優待」と共通の意味ですが、「客となる人を招く」という意味は「招待」独自のもの。
「優待」のような「特別扱い」的な意味はないのですが、「客となる」ことで特別扱いなのかもしれませんね。
そして、その場に招かれた人は漏れなくおもてなしを受けます。
たとえば、「パーティーに招待される」といった使い方をします。
パーティーに「招待」されると、おもてなしとして料理や飲み物をいただけますよ。
②「優待券」と「招待券」の違いとは!
「優待」と「招待」の意味の違いを説明しました。
すると、気になるのが「優待券」と「招待券」の違いです。
前項の説明だと、より有利なのが「優待券」と思われるかもしれませんが、現実は違いますよ。
確かに、特別に有利な扱いを受けるのが「優待券」なのですが…。
「優待券」は、「他者よりも安い価格ですよ」という意味で「割引」という有利な扱いを受けます。
一方の「招待券」は、「有利な扱い」ではなく「招いて」くれるという「券」のこと。
結果して、「招待券」は「割引」ではなく、「招いて」もらっている関係上「無料」になるのです。
「有利な扱いをしてくれる券」と「招いてくれる券」の違いですね。
「割引」が「優待券」で、「無料」が「招待券」。
ですが、これはあくまでも、そういった扱いが多いということ。
場合によっては、説明とは違ったサービスとなっていることもありますので、お気を付けください。
③「優待」と「招待」の違いを整理!
それでは、ここで一度「優待」と「招待」の違いを整理します。
他より手厚くもてなすこと、また、他より特別に有利な扱いをすることが「優待」。
客となる人を招いてもてなすことが「招待」。
そして、一般的に、割引が受けられるのが「優待券」、無料なのが「招待券」です。
2.「優待」と「招待」の辞書での意味!
続いて、辞書による「優待」と「招待」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「優待」の辞書での意味!
【優待】
・手厚くもてなすこと。特別に他より有利な扱いをすること。「―券」「愛読者を―する」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
②「招待」の辞書での意味!
【招待】
・客となる人を招いてもてなすこと。しょうだい。「―状」「式に―する」
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりですね。
3.「優待」と「招待」の使い方!
次に、「優待」と「招待」の使い方を例文で紹介します。
①「優待」の使い方!
・店舗で使えるポイントや割引優待券などがもらえる。
・年に1回お好きな商品1点をお選びいただく優待制度です。
・「ふるさと優待」は、オリックスグループが展開しています。
・グループ各店舗で利用できる優待券及び産地直送品等との引換が可能。
②「招待」の使い方!
・スタープレイヤーに教えてもらえる小学生限定の野球教室にご招待いたします。
・招待国として参加したコパ・アメリカで活躍することができた。
・結果として招待者の数がふくれ上がってしまったという実態がある。
・結婚してから10年も経つ同僚から結婚式の招待状が届いた…。
4.「優待」や「招待」には似た意味の言葉がたくさんある!
「優待」や「招待」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「優待」と「招待」の意味の違いと使い分けについてでした。
「優待」は、他より手厚くもてなすこと、また、他より特別に有利な扱いをすること。
「招待」は、客となる人を招いてもてなすこと。
特別扱いが「優待」で、招いてもらえるのが「招待」です。