「郵送」と「発送」。
似ていて、まぎらわしいですよね…。
たとえば…。
「書類を郵送する」
「書類を発送する」
というように、双方を同じように使っても違和感がありません…。
では、「郵送」と「発送」の意味は同じ???
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
実は、「郵送」と「発送」には明確な違いがありました!
本記事では、「郵送」と「発送」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「郵送」と「発送」の意味の違い!
最初に、「郵送」と「発送」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「発送」とは、書類や荷物などを送り出すこと。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「郵送」の意味とは!
「郵送」は、日本郵便株式会社を使って送ること。
「日本郵便株式会社を使って」という部分がポイントです。
これはつまり、「ヤマト運輸株式会社」や「日本通運株式会社」、また「佐川急便株式会社」を利用して送っても「郵送」にはならないということ。
書類であれば封筒に切手を貼って送ること、品物であればゆうパックを利用して送るのが「郵送」です。
余談ですが、「ヤマト運輸」や「日本通運」などを利用して送ることを「配送」といいます。
ただし、日本郵便であっても「配送」を使うことができますよ。
「配送」には、利用する会社に関する定義はありません。
②「発送」の意味とは!
「発送」は、書類や荷物などを送り出すこと。
ポイントは「送り出す」という部分。
「郵送」の方は「送る」でしたが、「発送」は「送り出す」。
「送る」ということは、送り主の位置から、送り先まで届けることです。
相手に届いて「送る」という行為が成立するということ。
そして、「送り出す」とは、送り主の手から離れるということです。
要するに、書類であれば郵便ポストに投函、荷物であれば宅配業者に渡した時点のこと。
書類や荷物の移動が始まる、出発点が「発送」です。
ちなみに、「発送」は「日本郵便株式会社」を使おうが「ヤマト運輸株式会社」使おうが関係ありません。
どこを利用しても「発送」であり、利用する会社に関する定義はありません。
ですから、伝書鳩を使っても「発送」です。
③「郵送」と「発送」の違いを整理!
それでは、ここで一度「郵送」と「発送」の違いを整理します。
日本郵便株式会社を使って送ることが「郵送」。
書類や荷物などを送り出すことが「発送」。
「郵送」「配送」は出発点から到着までのこと、「発送」は出発した時点のことです。
2.「郵送」と「発送」の辞書での意味!
続いて、辞書による「郵送」と「発送」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「郵送」の辞書での意味!
【郵送】
・郵便で送ること。「―料」
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりですね。
②「発送」の辞書での意味!
【発送】
・郵便や荷物を送り出すこと。
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
3.「郵送」と「発送」の使い方!
次に、「郵送」と「発送」の使い方を例文で紹介します。
①「郵送」の使い方!
・応募用紙と一緒に封筒に入れ郵送してください。
・国内法では現金を郵送できるのは現金書留に限られます。
・オーストラリアに持ち込まれる物品や郵送品の検査には訓練を受けた探知犬が使われる。
・郵送する荷物の大きさによって送料も異なります。
②「発送」の使い方!
・ネットオークションなどでの荷物の発送も可能なセルフ型店舗。
・賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます。
・大量発注を頂いた場合はどの発送方法が適しているのか提案します。
・コンビニエンスストアに発送窓口を拡大する。
4.「郵送」や「発送」には似た意味の言葉がたくさんある!
「郵送」や「発送」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「郵送」と「発送」の意味の違いと使い分けについてでした。
「郵送」は、日本郵便株式会社を使って送ること。
「発送」は、書類や荷物などを送り出すこと。
日本郵便の場合は「郵送」、日本郵便も含めた全ての運送会社の場合は「配送」、荷物の他に人間も運ぶ場合は「輸送」や「運送」です。