「行事」と「イベント」。
これ…、同じでしょ…、と思っていましたが…。
では、「○○トークショー」といったタレントのトークショーを「行事」と呼ぶだろうか…。
なんとなく、違和感があります…。
実は、「行事」と「イベント」には意外な違いがあるようで…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「行事」と「イベント」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「行事」と「イベント」の意味の違い!
最初に、「行事」と「イベント」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「イベント」とは、慣例的であっても特別であっても日を定めて行う催し物のこと。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「行事」の意味とは!
「行事」は、慣例的に日を定めて行う催し物のことです。
「慣例的」ということは、「毎年恒例の…」とか「毎年慣行の…」というように繰り返し行うこと。
たとえば、「毎年、雛人形を飾って家族で会食をする」というのが「行事」。
それから、「この町内会では、毎年新年の初詣を行っている」というのも「行事」です。
毎年の「お祭り」なども当てはまりますね。
ですから、特別に一度だけ実施される催し物は「行事」とはいいません。
繰り返し行われるものが「行事」です。
②「イベント」の意味とは!
慣例的でも特別でも、日を定めて行う催し物全てが「イベント」です。
ですから、「行事」も「イベント」の一つということ。
毎年恒例のお祭りも「イベント」ですし、一度だけしか行われない特別のものも「イベント」です。
それから、「イベント」には「催し物」という意味の他に「試合」という意味もあります。
「試合」は通常、「催し物」の中の一つとして行われますが、その一つも「イベント」と呼ぶのですね。
これは、「イベント」の持つ特別な意味です。
たとえば、ボクシング興行であれば、最後の試合を「メーンイベント」といいますよね。
この「イベント」です。
③「行事」と「イベント」の意味の違いを整理!
それでは、ここで一度「行事」と「イベント」の意味の違いを整理します。
慣例的に日を定めて行う催し物が「行事」。
慣例的でも特別でも、日を定めて行う催し物が「イベント」。
ただし、「イベント」には「試合」という意味もあります。
2.「行事」と「イベント」の辞書での意味!
続いて、辞書による「行事」と「イベント」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「行事」の辞書での意味!
【行事】
・慣行として、日時を計画的に決めて行う儀式や催し。催し事。「年中―」「―予定」
引用元:旺文社国語辞典
「慣行として」という部分がポイント。
説明しどおりの内容ですね。
②「イベント」の辞書での意味!
【イベント】
①できごと。事件。
②行事。「記念―」
③試合。競技の種目。エベント。「メーン―」
引用元:旺文社国語辞典
意味②で「行事」となっていますが、一般的には「行事」以外の一度だけの催し物も「イベント」といいます。
あと意味①の出来事や事件というのは、「イベント」を直訳した意味。
3.「行事」と「イベント」の使い方!
最後に、「行事」と「イベント」の使い方を例文で紹介します。
①「行事」の使い方!
・年間の行事予定表を確認する。
・行事保険は参加した時のケガなどの保険です。
・おせち料理は日本の行事食。
・カレンダーでも行事入りのものが人気。
②「イベント」の使い方!
・イベント会場は3階の東側です。
・イベント日程を確認する。
・イベントのコンパニオンを募集する。
・メーンイベントのカードが直前で変更された。
まとめ
以上が、「行事」と「イベント」の意味の違いと使い分けについてでした。
「行事」は、慣例的に日を定めて行う催し物のこと。
「イベント」は、慣例的・特別問わず、日を定めて行う催し物のことです。
ただし、「イベント」には「試合」という意味もありますので覚えておきましょう。