「職名」と「職種」。
アンケート用紙や経歴書などで、時折求められることがあります。
「職種」はなんとなくわかりますが…。
「職名」って何??
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に調査してみましたよ!
本記事では、「職名」と「職種」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
具体例を提示しましたので、ご期待ください!
1.「職名」と「職種」の意味の違い!
まずは、「職名」と「職種」の意味の違いを端的に紹介します。
「職種」とは、「職名」をより細分化した仕事の種類のことで、具体的には「小学校教員」「タクシー運転手」「経理職」「自動車販売」などで、必要とする技能も細かくなっています。
簡単に表現すると、こういった違い。
それでは、さらに詳細にわかりやすく説明していきますね。
①「職名」と「職種」の意味を詳しく!
「職名」と「職種」はどちらも「仕事の種類」のことですが…。
「職名」と「職種」の違いは、線引きする枠組みの大きさです。
大きな枠組みが「職名」で、さらに細かく分類したのが「職種」。
「職名」>「職種」
具体的には以下のとおりです。
「職名」→「教員」「運転手」「会社員」「販売員」
「職種」→「小学校教員」「タクシー運転手」「経理職」「自動車販売」
ご覧のように、大枠が「職名」で小分類が「職種」。
そして、必要とする技能も「職名」→「職種」の順でより細かくなっています。
ちなみに、「職名」の扱いは曖昧なことが多く、「職種」と共通になる場合もあります。
たとえば、「医師」「看護師」「弁護士」など。
「医師」「看護師」「弁護士」などは、「職名」であり「職種」として扱われることもあります。
ですから、「職名」と「職種」の境界に明確なくくりはないのかもしれません。
また、特に公的な機関においては、「職名」が「役職」だったりします。
ですから、公的な機関に限らず、その職場に規定がある場合はその規定にしたがってください。
②「職名」「職種」を「業種」と混同しないで!
「職名」「職種」と混同されがちなのが「業種」です。
でも、「業種」は枠組みが全く異なりますので、気をつけてください。
「業種」とは、会社などが属する業界の種類のこと。
「職名」「職種」が仕事の種類でしたが、「業種」は業界の種類です。
具体的には以下のとおり。
「業種」→「不動産業」「小売業」「金融業」「農業」
上の「業種」の「不動産業」と「小売業」の中には…。
どちらにも「職名」にある「会社員」や「販売員」が存在します。
また、どちらにも「職種」である「経理職」が存在するわけですね。
このように、「業種」は全く異なる枠組みですので気をつけてください。
2.「職名」と「職種」の辞書での意味!
続いて、辞書で「職名」と「職種」の意味を確認していきます。
①「職名」の辞書での意味!
【職名】
・職業・職務の名称。
引用元:旺文社国語辞典
辞書ではわかりにくいですね。
「職種」との違いがわかりません。
②「職種」の辞書での意味!
【職種】
・職業や職務の種類。
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、わかりにくいです。
「職名」の意味と全く同じ内容…。
まとめ
以上が、「職名」と「職種」の意味の違いと使い分けについてでした。
「職名」は、大きな枠組みでの仕事の種類のこと。
「職種」は、「職名」をより細分化した仕事の種類のこと。
具体的には、「職名」であれば「教員」「運転手」「会社員」「販売員」など。
「職種」では、「小学校教員」「タクシー運転手」「経理職」「自動車販売」などがあります。