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「謝罪」と「お詫び」の違い!例文でわかりやすく解説するよ!

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相手に謝ることを「謝罪」といいます。

でも、「お詫び」といった言い方もありますよね。
 
 
実は、この「謝罪」と「お詫び」には微妙なニュアンスの違いがあるのです。

どういった場面で、どっちを使うべきなのか徹底調査してみましたよ!
 
 
ということで、本記事では「謝罪」と「お詫び」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「謝罪」と「お詫び」の意味の違い!

最初に、「謝罪」と「お詫び」の意味の違いを簡潔にお伝えしますね。

「謝罪」とは、罪やあやまちをおかした時に謝ることです。

そして「お詫び」とは、謝ることです。

 
罪やあやまちに対して謝ることと、ただ謝ることの違いということ。

ちょっとわかりにくいですので、さらにわかりやすくに紐解いていきます。
 

①「謝罪」の意味とは!

「謝罪」とは、罪やあやまちをおかした際に謝る行為。
 
 
わかりやすく言うならば、何らかのミスをして、そのミスが原因で相手に損害などが発生した時に謝る行為です。

また、損害の他に危害も対象ですので、言い換えれば相手に被害をもたらした場合に謝る行為が「謝罪」ということ。
 
 
たとえば、自動車を販売した後に自動車の欠陥が原因で購入者が事故を起こしたとします。

その事故で自分の家の塀を壊してしまった場合、自動車購入者には損害が発生します。

欠陥自動車を販売した会社は購入者に謝るのですが、欠陥自動車を販売してしまったあやまちをおかしていますの、この謝る行為は「謝罪」ということになるのですね。
 
 
また、飲食店が食中毒を発生させてしまった場合は、相手の体に危害を及ぼしているので、謝る行為は「謝罪」になるのです。

腹痛
 

②「お詫び」の意味とは!

一方の「お詫び」は、損害や危害を与えていない時に謝ることです。

「いったいどういう時?」と思われるかもしれませんが、わかりやすく言うと相手が憤慨した時など。
 
 
たとえば、飲食店で注文したものが長時間出来てこない時に、よくお客さまが憤慨する場合がありますよね。

この時に「お待たせして大変申し訳ありません」と従業員が謝ります。

この行為が「お詫び」ということ。
 
 
また、グループ行動でメンバーの1人がはぐれてしまったとします。

他のグループメンバーは、心配して電話をしますが通じません。

その後、はぐれたメンバーが戻り「心配をかけて、申し訳ない」と謝る行為が「お詫び」ということ。
 
 
飲食店のお客様も、グループメンバーも、損害や危害を被っていませんので「お詫び」ですね。

お詫び
 

③意味が広い「お詫び」は謝ること全てが対象!

ただし、気をつけたいのが「お詫び」の意味が広いということ。
 
 
前項の説明で、損害や危害を及ぼしていない軽い事象に対して謝る行為が「お詫び」であると説明しました。

一般的には、こういった内容でご理解いただいても差し支えありません。
 
 
しかし、厳密には「謝る行為」「詫びる行為」すべて「お詫び」のくくりに含まれるのです。

ですから、正確に言うと「謝罪」も「お詫び」の1つということ。

覚えておきましょう。

謝罪
 

④「謝罪」と「お詫び」の違いを整理!

では、ここで一旦「謝罪」と「お詫び」の違いを整理しますね。
 
 
「謝罪」も「お詫び」も、謝ることです。
 
 
ですが、「謝罪」は罪やあやまちに対して謝ること

そして「お詫び」は、ただ謝ることです。

ですから、一般的に事象が軽い場合には「お詫び」を使用します。
 
 
ただし、厳密には「お詫び」の意味は広く「謝る」こと全てなので、罪やあやまちに対して謝る行為も「お詫び」に含まれることを覚えておきましょう。
 

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2.「謝罪」と「お詫び」の辞書での意味!

続いて、一応「謝罪」と「お詫び」の意味が辞書ではどうなっているのか、確認していきます。
 

①「謝罪」の辞書での意味!

【謝罪】

・罪・おやまちをわびること。「―の言葉もない」「被害者に―する」

引用元:旺文社国語辞典

「罪」と「あやまち」を、という部分がポイントですね。

謝罪
 

②「お詫び」の辞書での意味!

【詫び】

・わびること。あやまること。また、その言葉。「―を入れる」「お―の言葉もない」

引用元:旺文社国語辞典

「お詫び」は、「謝る」行為ですので何に対して謝るのか、条件が何もありません。
 

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3.「謝罪」と「お詫び」の使い方!

最後に、「謝罪」と「お詫び」の使い方を例文で紹介します。
 

①「謝罪」の使い方!

・産地偽装が発覚した会社が謝罪会見を行った。

・火災が従業員の人為的ミスが原因であったことから被害を受けた関係会社に謝罪する。

・犯罪被害者の方々全員に対し謝罪文を送った。

・販売した春巻きに毒物が混入していたことから購入者に対し謝罪した。

・週刊誌の記事がA氏の名誉毀損となったため謝罪文を掲載することになった。

週刊誌
 

②「お詫び」の使い方!

・味がお気に召さなかったようで不快な思いをさせてしまったことにお詫びします。

・大変長らくお待たせしてしまったことにお詫び申し上げます。

・放送内容に誤りがありました。視聴者の皆様にお詫び申し上げます。

・決勝戦で敗れてしまったことをまずお詫びいたします。

・この落選は自分の不徳の致すところ。深くお詫び申し上げます。
 

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まとめ

以上が、「謝罪」と「お詫び」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
謝ることという部分は、「謝罪」も「お詫び」も共通した意味です。

ですが、罪やあやまちに対して謝るのが「謝罪」。

比較的重い事象が対象となります。
 
 
そして、ただ謝ることが「お詫び」。

「お詫び」は軽い事象が対象となる場合が多くなります。
 
 
ただし、「お詫び」の意味は「謝る」ことなので意味が広くなります。

ですから、広い「お詫び」の中に「謝罪」が含まれるということを覚えておきましょう。

ところで、「謝罪」や「お詫び」の原因となるのが「間違い」や「失敗」です。

実はこの「間違い」と「失敗」、意味が違うことをご存知でしたか?

詳細については、下の関連記事をご覧ください。

「間違い」と「失敗」の違いを解説!実は意外な差異があるよ!

 

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