会話などで時々使われる「よしもない」という言葉。
漢字では、「由も無い」と書きます。
「由」というのは、「手段」「方法」という意味。
つまり「よしもない」とは、「手段や方法がない」という意味です。
では、この「よしもない」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「よしもない」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「よしもない」の例文を簡単な短文で!
・こういう本を読まなければ、イスラエルにおけるユダヤ人とアラブ人の対立なんて、日本の子どもたちは知るよしもないでしょう。
・同港に待機中の大型輸送船に乗せられ、夕暮れの港を出発した。勿論、行先等秘密で知るよしもない。しばらく走った頃、何處かの港に入港したらしく、ここで夜明けを待った。
・メディアは、グロス氏に対して不信感を抱いていた選手数名が、監督退任を要求したと報じた。グロス氏はこれについて、真実は「知るよしもない」とし、以下のように振り返った。
・昭和38年築の古い家を、「ボロい家」と陰で言う輩もいるらしい。趣味の問題なので気にするよしもないが、子供に障子や木枠の戸がどう映るか、反応は全く予想が付かない。
・慣れ親しんだ故郷に帰ることも叶わぬ方々も多数おられること等を鑑みますと、被災された皆様の心の傷がいえるまでには至るよしもないと拝察いたしております。
・昭和49年といいますと、私が中学3年生の時であり勉強嫌い、到底名だたる高校など受かるよしもないと言われていた頃。医師になるなどとは夢にも思っていなかった頃です。
・金沢文庫と金沢八景、どっちがメジャーなのか部外者にはわかるよしもなく興味もないが 鎌倉あたりの近辺居住者には微妙に気になったりする。
・勉強もスポーツ嫌い。しかもいじめられっ子で彼女はいるよしもない。だけど僕には3文字があった。ロック。ギター1本あればすぐに始まる。
・インターネットがありませんでしたから、発達した情報を得られる環境ではありませんでしたので、若さに甘えるというか、掘り下げた考えも持つよしもないという時代でした。
・気象は絶えず変化するもの。まして、46億年という時間を生きている地球の動きを考えれば、何が異常で何が正常かなど、明確に判断できるよしもない。
2.「よしもない」の類義語!
続いて、「よしもない」と似た意味の言葉を紹介します。
冒頭でも触れたとおり、「手段がない」「方法がない」も類義語。
また、「すべがない」も当てはまります。
その他は、以下のとおり。
「打つ手がない」
「べくもない」
「致し方ない」
「どうにもならない」
「どうしようもない」
などがあります。
まとめ
以上が、「よしもない」の例文についてでした。
参考にしてください。
「よしもない」の「よし」は「由」です。
「由」は、「手段」「方法」の他に、「理由」「わけ」「いわれ」「来歴」「由緒」「内容」「趣旨」「むね」など幅広い意味があります。