会話などで時々使われる「望む」という言葉。
「はるかに隔てて見る」という意味。
また、その他に「こうしたい、こうしてほしい、などと心に思う」という意味でもあります。
では、この「望む」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「望む」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「望む」の例文を簡単な短文で!
・西教寺の唐門は宗祖大師殿の正面にある1間1戸の四脚門で、登録有形文化財に指定されている。唐門からは琵琶湖を望むことができる。【はるかに隔てて見る】
・中腹にある漁火パークには、レストランがあり、特に冬の夜にはイカ釣り漁船が多く出港し水平線に漁火を望むことができる場合があります。【はるかに隔てて見る】
・富士山を撮れる絶景スポットは数多くありますが、「パノラマ台」は山中湖と富士山を望むことが出来る、写真好きにも有名な展望ポイントです。【はるかに隔てて見る】
・コロラド川が長い年月をかけて赤い大地を削り、深い谷を形成したグランドキャニオンは、日の出と日没時は特に、雄大な大自然の美しさを望むことができます。【はるかに隔てて見る】
・一人暮らしの人の中には、寂しさや不安を感じる人も多いだろう。そんな中で、結婚を望む人が増えてきている。【心に思う】
・首相は、分断や不安定な状態に逆戻りしたくないと望む多くのスコットランド市民を支持すると表明した。【心に思う】
・フランス特別自治体ニューカレドニアで、「ニューカレドニアが完全な主権を獲得し、フランスから独立することを望むか」を問う住民投票が行われた。【心に思う】
・出世とか給料UPを犠牲にしてもこういう職種を望まない学生が増えてきたのは、価値観の多様性が出てきたからでしょう。【心に思う】
・もっと抜本的に生活を見直す必要があります。まずは自分が心から望むことを突き詰めて、いらないものをそぎ落としてください。【心に思う】
・私は、クリスマスのプレゼントは子供が望むものをあげるのではなく、あげたいものを贈るものだと思っています。【心に思う】
2.「望む」の類義語!
続いて、「望む」と似た意味の言葉を紹介します。
「はるかに隔てて見る」という意味では、「遠望する」。
また、「展望する」「一望する」「遠くを見晴らす」などが当てはまります。
「こうしたい、こうしてほしい、などと心に思う」という意味では、以下のとおり。
「希望する」
「願望を持つ」
「期待を募らす」
「求める」
「念願する」
「乞い願う」
などがあります。
まとめ
以上が、「望む」の例文についてでした。
参考にしてください。
「望む」と間違いやすい言葉が「臨む」。
どちらも、読み方が「のぞむ」なので変換間違いが多い言葉です。
ちなみに、「臨む」は意味が4つ。
一つが、「海に臨んだ部屋」といった使い方をする「向かい対する」という意味。
そして、もう一つが「危機に臨む」という使い方をする、「そういう時に当たる。直面する」という意味。
さらに、「試合に臨む」といった使い方をする、「参加する」という意味。
そして、「厳正な態度で臨む」という使い方をする、「予想できる事態に対応した態度で人に対する」という意味もあります。