ことわざである「青菜に塩」。
「青菜に塩をかけると、へなっとしおれてしまう」ということ。
つまりは、「人が元気を無くして、しおれてしまう」という意味です。
ちなみに、元々元気が無い人のことではありませんよ。
それから、体調が悪くて元気が無い人のことでもありません。
では、この「青菜に塩」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「青菜に塩」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.ことわざ「青菜に塩」の例文を簡単な短文で!
・野球部の息子は3年生で甲子園を目指す最後のチャンスだった。それが今年に限り、大会自体が中止になってしまって、青菜に塩のように落ち込んでしまった。
・見事に決まったゴールで大はしゃぎだった。しかしビデオ判定の結果オフサイドとなり、ゴールが無効となった時にはさすがに青菜に塩のようだった。
・結婚が決まり色々と準備を進めていたところで、破談になってしまった。理由をきこうと思ったが、彼があまりにも青菜に塩だったので、何も言えなかった。
・3人での旅行で楽しんでいたのに、2人だけのたった一度の喧嘩のために、最後まで全員が青菜に塩のような状態だった。
・毎日のように練習して、すごく楽しみにしていた運動会だった。残念ながら台風の襲来で中止になり青菜に塩のように落ち込んでいる。
・宴会で最高潮に盛り上がっていたくせに、財布を無くしたことに気付いて青菜に塩のようになってしまった。
・元気に登校して騒いでいたくせに、宿題を忘れたことに気付き青菜に塩のようになった。しかも顔色も青いし…。
・せっかくの修学旅行なのに、大嫌いな奴と同じグループとなってしまい、青菜に塩になった。
・相手が私だと凄く威勢がよかったくせに、相手が彼になると青菜に塩のように何も言えなくなる。卑怯な奴だ。
2.ことわざ「青菜に塩」の由来と類義語!
青菜とは、濃い緑色の野菜のことで、ほうれん草や小松菜などが当てはまります。
そういった野菜に塩をかけると、浸透圧によって水分が抜けます。
水分が抜けることで、野菜がしおれてしまうのですね。
ちなみに、塩による浸透圧で水分が抜けるのは青菜だけではありません。
他の野菜もしおれますし、野菜以外も同様。
格闘家などは風呂に塩を大量に入れてから浸かり、体から水分を抜いて減量します。
あと、「青菜に塩」に似た言葉では、「青菜を湯につけたよう」というものもあります。
塩もそうですが、湯に入れると同じようにしおれますよね。
それから、「蛞蝓に塩」も同じ意味。
「蛞蝓」は「なめくじ」と読みますが、なめくじも塩をかけると縮みます。
まとめ
以上が、「青菜に塩」の例文についてでした。
参考にしてください。
冒頭でも触れましたが、「青菜に塩」は元気があった人が、元気を無くした時に使うことわざです。
ですから、元々元気が無い人や、病気で元気が無い人に対して使ってはいけません。