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「虎の威を借る狐」の例文!小学生にでもわかりやすく紹介!

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故事成語である「虎の威を借る狐」。

「強いものの権威を頼りにして威張る、ずる賢い人」のたとえ。
 
 
わかりやすく言うならば、強いジャイアンの近くで威張りまくるスネ夫のことですね。

ジャイアンが虎で、スネ夫が狐ということです。
 
 
 
では、この「虎の威を借る狐」、どのような場面でどのように使うべきなのか?

ということで、「虎の威を借る狐」の使い方を例文で紹介していきます。

特に、小学生にでもわかりやすいように簡単な短文で紹介しますので、ご期待ください。
 

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1.「虎の威を借る狐」の例文を小学生にでもわかりやすく!

・あいつは親戚に芸能人がいるということで、いつもたくさんの生徒が集まっている。別にあいつが凄いわけでもないのに、やけに威張っているのはまさに虎の威を借る狐だな。
 
 
・佐藤君のお父さんは八幡市の教育委員会の人なんだって。別に佐藤君の成績が良いわけでもないのに特別扱いされているような気がする。これって、虎の威を借る狐か?
 
 
・あの人の高校は甲子園で優勝したらしい。でもあの人は野球部でもないのに、随分態度が大きいね。虎の威を借る狐ってやつか…。
 
 
・実は、私の父は元プロ野球選手だったのだが、虎の威を借る狐と言われるのが嫌で、今まで内緒にしていた。
 
 
・いくら社長の息子だからといって、新入社員の分際であそこまで傲慢なのは完全に虎の威を借る狐だな。
 
傲慢
 
・俺はあなたについて行くよ。周囲からは「虎の威を借る狐だ!」と言われるかもしれないが、そんな間違った見方はどうでもいい。俺は、あなたの権威ではなく人間性についていくのだ。
 
 
・首脳会談を繰り返し「揺るぎない日米関係」を誇示する日本を、中国メディアは「虎の威を借る狐」と皮肉っている。
 
 
・本人の中身は空虚であるにもかかわらず、「大きなもの」「偉いもの」によりかかって自分を大きく見せようとする「虎の威を借る狐」タイプには気を付けなくてはいけません。
 
 
虎の威を借る狐女の場合、自分で勝負はせず、恋人や配偶者、子供など自分以外の自慢がすごいです。
 

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2.「虎の威を借る狐」の由来とは!

「虎の威を借る狐」の由来は、中国の書物「戦国策(せんごくさく)」。

その中の「楚策(そさく)」の章にあります。
 
 
 
虎は、狐と遭遇したことから、襲って食べようとしていました。

狐は、この危機的状況で頭を使います。
 
 
「私を食べたいのならば、自由にしなさい」

「ただし、私は天帝から命を受けた百獣の長であり、私を食べるということは天帝にはむかうことになるが、それでもよいのか!」
 
 
「もし、私が百獣の長であることが信じられないのならば、まずは私について来なさい」

と虎に対して言いました。
 
トラ
 
すると、虎はひとまず狐について行くことにしたのです。

すると、周囲の全ての動物たちは、狐の姿を見ると同時に逃げていきました。
 
 
しかし本当は、動物たちは狐を恐れていたのではなく、虎を恐れて逃げたのです。

虎はそのことに気付かず、狐の発言を信じるというエピソード。
 
 
このエピソードは、楚の国の王に対して使われた話です。

王は、国の将軍が恐れられていると思っていたのですが、実は将軍が恐れられていたのではなく、本当に恐れられていたのは大きな楚の国だったということ。

その事実を伝えるために使われたエピソードです。
 

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まとめ

以上が、「虎の威を借る狐」の例文についてでした。
 
 
「虎の威を借る狐」と似た意味で、「笠に着る」という慣用句があります。

この場合、「笠」が「虎」に当てはまります。
 
 
昔、下級武士が使っていた「笠」がありますが、これはつまり大名の家臣の証でもありました。

その笠をかぶって、町人や百姓に対して乱暴したことが、「笠に着る」の由来になっています。
 

ところで、「地震」は「ぢしん」とは書かず「じしん」と書くのですが…。

「地震」の「地」の読み方は「ち」であり「し」ではないのに、どういう訳か「し」に点々です…。
 
 
そんな、わずらわしい「じ」「ぢ」「ず」「づ」の使い分け方法を詳細に解説したのが以下の記事。

「ずつ」と「づつ」はどっちが正しい?違いを解説するよ!

あるポイントを理解することで、使い分けがたやすくなりますよ!

ぜひ、覗いてみて下さい。

 

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