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「発掘」と「発見」の違いを解説!やはり確かな差があったよ!

更新日:

 
「発掘」と「発見」。

この違いって、まぎらわしいですよね…。

もしかして、同じ意味か??
 
 
ですが、発掘調査」とはいいますが、発見調査」とはいわないような…。

また、「新種の昆虫を発見といいますが、「新種の昆虫を発掘って聞いたことがない…。

ということは、「発掘」と「発見」は意味が違うということか…?
 
 
 
そんなわけで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

やはり、「発掘」と「発見」には確かな違いがありました!
 
 
本記事では、「発掘」と「発見」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「発掘」と「発見」の意味の違い!

最初に、「発掘」と「発見」の意味の違いを簡潔にお伝えします。

「発掘」とは、地中に埋もれているものを掘り出すこと。

ただし、そこから転じて、世の中に埋もれている価値あるものを探し出す意味でも使われます。

「発見」とは、まだ知られていないものを初めて見つけ出すこと。

 
一言で表現すると、こういった違いです。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「発掘」の意味とは!

「発掘」は、地中に埋もれているものを掘り出すこと。

考古学者が、遺跡や遺物などを地中から掘り出すことが「発掘」です。
 
 
ですから、「発掘」は必ず土を掘り起こさなくてはいけません。

たとえば、「本格的な発掘調査が始まった」といった使い方をします。
 
 
 
そして「地中に埋もれているものを掘り出す」という意味から転じて、世の中に埋もれている価値あるものを探し出す意味でも使われるようになりました。

たとえば、「新人発掘オーディションが開催された」といった使い方をする「発掘」です。
 
 
地中に埋もれているように、優れた人材は世の中に埋もれています。

その埋もれた中から探し出すということ。

スポットライト
 

②「発見」の意味とは!

「発見」は、まだ知られていないものを初めて見つけ出すこと。
 
 
「発見」の方は、「発掘」のように「地中」だけに限定しません。

地中も含め、様々な場所が対象となるのが「発見」です。
 
 
しかも、「まだ知られていない」「初めて見つける」という部分がポイント。

「発掘」には、この定義はありません。

「初めて」ではない、あらかじめわかっている物を掘り出す場合も「発掘」といいます。
 
 
ですが、「まだ知られていない」ものを「発掘」した場合は「発見」ということも可能。

しかし、「掘り出すこと」が「発掘」で、「見つけ出すこと」が「発見」ですので、根本的な意味の違いはあります。
 
 
 
具体的には、「このほど新種の昆虫が発見された」といった使い方をします。

新種の昆虫なので、まだ知られていない昆虫ということ。

まさに、初めて見つけ出したということです。

昆虫標本
 

③「発掘」と「発見」の違いを整理!

それでは、ここで一度「発掘」と「発見」の違いを整理します。
 
 
地中に埋もれているものを掘り出すことが「発掘」。

そして、まだ知られていないものを初めて見つけ出すことが「発見」。
 
 
「掘り出す」のが「発掘」で、「見つけ出す」のが「発見」です。

まだ知られていないものを掘って見つけ出した場合は、「発掘」「発見」双方とも使うことが可能。
 
 
「発掘」は、「地中に埋もれているものを掘り出す」意味が転じて、世の中に埋もれている価値あるものを探し出す意味でも使われます。

 

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2.「発掘」と「発見」の辞書での意味!

続いて、辞書による「発掘」と「発見」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「発掘」の辞書での意味!

【発掘】

①地中にうずもれているものを掘り出すこと。「―調査」「古代都市の―」

②世間にまだ知られていない価値あるものを探し出すこと。「人材の―」

引用元:旺文社国語辞典

意味が2つで、内容も説明したとおりです。
 

②「発見」の辞書での意味!

【発見】

・今まで知られていなかったものを初めて見いだすこと。「新大陸を―する」

引用元:旺文社国語辞典

「発見」についても、説明どおりですね。

発見
 

3.「発掘」と「発見」の使い方!

次に、「発掘」と「発見」の使い方を例文で紹介します。
 

①「発掘」の使い方!

・これまで発掘された耳飾りのうち、外国産と判明したのは今回が初の可能性がある。

・加曽利貝塚(千葉市若葉区)の本格的な発掘調査が昨年12月に終了した。

・現場の調査は中断し、今後はこれまで発掘した化石のクリーニングを行う。

・神戸天才アーティスト発掘プロジェクト。
 

②「発見」の使い方!

・物質の質量の起源となる「ヒッグス粒子」とみられる新粒子が発見された。

・木星衛星ガニメデの表面に、太陽系最大の巨大クレーターを発見した。

・ビクトリア州の砂丘で、謎の隠れ家が発見される。

・触媒に電圧をかけると、低温なほど速く進む場合があることを研究チームが発見した。

実験
 

4.「発掘」や「発見」には似た意味の言葉がたくさんある!

「発掘」や「発見」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「発覚」と「判明」の違いを解説!実は確かな差があったよ!

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「解明」と「解析」の違い!確かな差をわかりやすく解説!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「発掘」と「発見」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「発掘」は、地中に埋もれているものを掘り出すこと。

また「発掘」には、世の中に埋もれている価値あるものを探し出す意味もあります。
 
 
「発見」は、まだ知られていないものを初めて見つけ出すこと。

似ているのですが、「掘る」と「見つける」では全く意味が違います。

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