「未確定」と「不確定」。
普段は意識せず、どちらも同じ意味のように使っていました…。
ですが、「未確定」と「不確定」は「意味が違う!」という噂も…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
実は、「未確定」と「不確定」には微妙な違いがありました!
本記事では、「未確定」と「不確定」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「未確定」と「不確定」の意味の違い!
最初に、「未確定」と「不確定」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「不確定」とは、はっきりと決まっていないこと。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「未確定」の意味とは!
「未確定」は、まだはっきりと決まっていないこと。
「未確定」も「不確定」も、決まっていないことであり、この部分は同じ意味です。
ただし、「未確定」の場合は「まだ」という言葉があることがポイント。
「まだ」ということは、「現時点で実現していない」という意味。
「現時点で実現していない」ということは、もしかしたらこれからの未来に実現する可能性があるともとれます。
要するに、「未確定」は「現時点でははっきりと決まっていない」のですが、「もしかしたら今後はっきりと決まる可能性があります」ということ。
ということで、未来に対して希望が持てるのが「未確定」です。
②「不確定」の意味とは!
「不確定」は、はっきりと決まっていないこと。
「不確定」は「まだ」という言葉がありませんので、ただ「はっきりと決まっていない」ということ。
つまり、「未確定」は「今後ははっきりと決まる可能性がある」でしたが、「不確定」は「今後もはっきりと決まる可能性が低い」ということです。
仮に、ある程度決まる可能性があるならば、「現時点では」「現段階では」「まだ」という意味で「未確定」の方を採用するのが普通。
ですから、あえて「未確定」ではなく「不確定」を使うということは、「決まる可能性が低い」と判断できます。
たとえば、似たような言葉で「不採用」「不人気」がありますが、今後に採用される可能性も人気が上がる可能性もかなり低いですから…。
③「未確定」と「不確定」の違いを整理!
それでは、ここで一度「未確定」と「不確定」の違いを整理します。
まだ、はっきりと決まっていないのが「未確定」。
はっきりと決まっていないのが「不確定」。
将来はっきりと決まる可能性があるのが「未確定」ですが、将来はっきりと決まる可能性が低いのが「不確定」です。
2.「未確定」と「不確定」の辞書での意味!
続いて、辞書による「未確定」と「不確定」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「未確定」の辞書での意味!
【未確定】
・まだ確定していないこと。また、そのさま。引用元:精選版 日本国語大辞典
説明したとおりの内容です。
②「不確定」の辞書での意味!
【不確定】
・確定ではないこと。たしかにはきまらないこと。また、そのさま。ふたしか。引用元:精選版 日本国語大辞典
こちらも、説明どおりですね。
3.「未確定」と「不確定」の使い方!
次に、「未確定」と「不確定」の使い方を例文で紹介します。
①「未確定」の使い方!
・現時点では一部未確定でも、来月以降に接触確認アプリをリリースしていく。
・KK線の場所は「何区でもない場所」、つまり住所未確定地です。
・大きな記事でも内容が未確定な情報が含まれていることがあるので注意が必要です。
・基準日における自己株式数が未確定であるため、配当金の総額は決まっていません。
②「不確定」の使い方!
・さまざまなリスクや不確定要因により、実際の結果と大きく異なる可能性があります。
・開幕戦が開催されるかどうか、常に不確定要素がある。
・例年発表してきた経済成長率の目標を「不確定性が非常に高い」として示さなかった。
・行先不確定の特典航空券「どこかにマイル」を12月12日から申込開始。
4.「未確定」や「不確定」には似た意味の言葉がたくさんある!
「未確定」や「不確定」のように、「非」「不」「未」がついた似た意味の言葉はたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「未確定」と「不確定」の意味の違いと使い分けについてでした。
「未確定」は、まだはっきりと決まっていないこと。
「不確定」は、はっきりと決まっていないこと。
未来に決まる可能性があるのか、可能性が低いのかの違いです。