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「開発」と「開拓」の違いを解説!実は明確な差があったよ!

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「開発」と「開拓」。

似ていて、まぎらわしいですよね…。

といいますか、同じ意味ではないの?と思ってしまいます…。
 
 
ですが、「能力開発」といいますが、「能力開拓」といいません…。

また、「新規開拓」とはいいますが、「新規開発」とはいいませんよね…。

ということは、「開発」と「開拓」にはやはり違いがあるということ???
 
 
 
そんなわけで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!

やはり、「開発」と「開拓」には明確な違いあるようです!
 
 
本記事では、「開発」と「開拓」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「開発」と「開拓」の意味の違い!

最初に、「開発」と「開拓」の意味の違いを簡潔にお伝えします。

「開発」とは、未開の土地を実用化したり、新しい物を作り出して実用化すること。

「開拓」とは、未開の土地を切り開いたり、新しい分野や領域などを切り開くこと。

 
一言で表現すると、「実用化」と「切り開く」の違いです。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「開発」の意味とは!

冒頭で「開発」の意味を短く説明しましたが、正確には3種類の意味があります。
 
 
 
1つ目の意味が、未開の土地を切り開いて実用化すること。

つまり、まだ手つかずの山林などを切り開いて、農地やリゾート地にしたり、また天然資源採掘をするなどして実用化するということです。

ポイントは、ただ切り開くだけではなく、実用化まで持っていくこと。

実用化することで、その土地は人が集まり活性化しますが、「ここまできて初めて開発である」といった意見もあるようですよ。
 
 
 
2つ目の意味が、新しい物を作り出して実用化すること。

この場合は、「土地」ではなく「物」が対象となります。

会社には「製品開発部」や「商品開発部」といった部署がありますよね。

こういった部署は新しい商品を創造して、販売へつなげるということを担当します。

つまり、ただ作り出すだけではなく実用化までつなげなくてはいけません。
 
 
 
3つ目の意味が、能力などを導き出して活用させること。

今度は「土地」でもなく「物」でもなく、主に「人」が対象。

よく「子供の能力開発」といいますが、この「開発」です。

隠れている能力を導き出して、活用させるということ。

「活用させる」ことなので、これも「実用化」と言えますね。

褒める
 

②「開拓」の意味とは!

「開拓」は意味が2種類あります。
 
 
 
1つ目の意味が、未開の土地を切り開くこと。

土地を切り開くということは、必ず目的があるわけで…。

ですから、正確には土地を切り開いて農地や道路などをつくるというのが「開拓」の意味です。

こうなると、「実用化」する「開発」との違いが曖昧ですよね…。

ですが、「開発」は「実用化」させることが重点であり、場合によっては「活性化」させなくてはいけません。

そして、「開拓」は「切り開く」という部分がポイントになり、まあ「実用化」は二の次といったイメージです。

ましてや、「活性化」など眼中にもありません。
 
 
 
2つ目の意味が、新しい分野や領域などを切り開くこと。

これは営業系の仕事でよくある、「新規開拓」の「開拓」ですね。

営業先を新たに切り開いていくことです。

あと、「市場開拓」といった使い方も。

これは、新たに商品の販路、マーケットを切り開くということです。

買い物
 

③「開発」と「開拓」の違いを整理!

それでは、ここで一度「開発」と「開拓」の違いを整理します。
 
 
「開発」は、①未開の土地を切り開いて実用化する、②新しい物を作り出して実用化する、③能力などを導き出して活用させる、といった3つの意味があります。

「開拓」は、①未開の土地を切り開く、②新しい分野や領域などを切り開くという2つの意味があります。
 
 
簡単に言ってしまえば、「実用化」するのが「開発」、「切り開く」のが「開拓」です。

 

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2.「開発」と「開拓」の辞書での意味!

続いて、辞書による「開発」と「開拓」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「開発」の辞書での意味!

【開発】

①山野を切り開いたり天然資源の活用をはかったりして、生活や産業に役立てること。「未―」

②新しい物を作って実用化すること。「新製品の―」

③問答法などによって自発的に理解へ導く教育方法。「知能の―」

引用元:旺文社国語辞典

説明したとおりの内容です。
 

②「開拓」の辞書での意味!

【開拓】

①荒れ地や山林を切り開いて田畑や道路などを作ること。開墾。「西部―」

②新しい分野・進路などを切り開くこと。「市場を―する」「未―の領域」

引用元:旺文社国語辞典

こちらも、説明どおりですね。

伐採
 

3.「開発」と「開拓」の使い方!

次に、「開発」と「開拓」の使い方を例文で紹介します。
 

①「開発」の使い方!

・竹富島のコンドイ浜付近でリゾート開発を計画する会社。

・大型電動トラックのコンセプトカーを開発したと発表した。

・子ども達の才能開花と能力開発のための教室。

・ロシア最大の石油会社ロスネフチは極東の資源開発事業を行っている。
 

②「開拓」の使い方!

・明治時代に現在の伊達市を開拓した仙台藩の亘理伊達家の家臣らの生活用具。

・長野県軽井沢町の大日向開拓地を散策する。

・新たなマーケットの開拓と後継者の育成を目指す。

・営業改革で、商圏拡大と新規開拓に成功して売上が倍増する。

ビル
 

4.「開発」や「開拓」には似た意味の言葉がたくさんある!

「開発」や「開拓」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「開発」と「構築」の違いを解説!やはり確かな差があったよ!

「構成」と「構築」の違いを解説!やはり明確な差があったよ!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「開発」と「開拓」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
「土地」「物」「能力」などを切り開いて実用化させるのが「開発」。

「土地」「分野」「領域」などを切り開くのが「開拓」。
 
 
「土地」の場合の「開発」と「開拓」の違いは微妙ですが、「開拓」よりも先に進むのが「開発」です。

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