何かの出来事などをたとえる時に便利なのが「ことわざ」。
しかし、ことわざが全て頭に記憶されているわけでもなく…。
さらに、数が多いです…。
そういった時のお手伝いをするのがこのブログ!
その場面に最適な言葉をご紹介いたします。
ということで、本記事では「自然」に関することわざを厳選して、意味も含めてわかりやすく解説していきます!
日本語のことわざに加えて、後半では英語の名言もご紹介しますよ!
ぜひ、ご期待ください。
1.「自然」に関することわざ!
最初は、「自然」が関係することわざをご紹介します。
①「春宵一刻値千金」
「春宵一刻値千金」は、「しゅんしょういっこくあたいせんきん」と読みます。
春の夜は過ごしやすい気候で、そのひと時の時間は大金にも値するという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「暖房も不要だし、まだ冷房の季節でもない。まさに『春宵一刻値千金』だな」
②「天高く馬肥ゆる」
「天高く馬肥ゆる」の読み方は、「てんたかくうまこゆる」です。
秋は空が高く感じるし空気は澄んでいて、馬も太るぐらい収穫量も多いということ。
要するに、快適な秋の季節をあらわしています。
「食欲が増す秋だが、『天高く馬肥ゆる』といったように太り過ぎには気を付けたい」といった使い方をします。
また、手紙などの挨拶文にも使います。
③「梅一輪一輪ほどの暖かさ」
「梅一輪一輪ほどの暖かさ」は、「うめいちりんいちりんほどのあたたかさ」と読みます。
春に梅の花が一輪ずつ咲いていくように、徐々に暖かくなるという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「まだ肌寒いが、『梅一輪一輪ほどの暖かさ』で少しずつ過ごしやすくなってきた気がする」
④「一葉落ちて天下の秋を知る」
「一葉落ちて天下の秋を知る」の読み方は、「いちようおちててんかのあきをしる」です。
青桐は落葉が早く、一枚の葉が落ちることが秋の知らせということ。
これはつまり、小さな兆候で大きな出来事を察知するという意味です。
「昨日からの雨で、『一葉落ちて天下の秋を知る』ことができた彼のおかげで、豪雨被害を抑えることができた」といった使い方をします。
⑤「白虹日を貫く」
「白虹日を貫く」は、「はっこうひをつらぬく」と読みます。
「白虹」が家来の武器のこと、「日」は王のこと。
これは、家来が王を裏切り反乱を起こす予兆という意味です。
使い方は、以下のとおり。
「与党の一部が反乱を起こし、内閣不信任案に賛成するらしい。『白虹日を貫く』雰囲気を察知できなかった」
⑥「暑さ寒さも彼岸まで」
「暑さ寒さも彼岸まで」の読み方は、「あつささむさもひがんまで」。
これは、夏の暑さも秋の彼岸には涼しくなるし、冬の寒さも春の彼岸には暖かくなるという意味です。
「秋分の日を過ぎたらあっという間に寒くなった。『暑さ寒さも彼岸まで』というがその通りだね」といった使い方をします。
⑦「春眠暁を覚えず」
「春眠暁を覚えず」は、「しゅんみんあかつきをおぼえず」と読みます。
春は暑すぎず寒すぎず心地よい季節、しかも夜も短いので夜が明けたのも気づかずに眠り込んでしまうという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「あの子はこんなうるさい中でよくこんな時間まで眠れるものだ。『春眠暁を覚えず』といった感じか」
⑧「田鼠化して鶉となる」
「田鼠化して鶉となる」の読み方は、「でんそかしてうずらとなる」です。
「田鼠」はモグラのこと。
これは、鶉(うずら)が麦畑の根元の部分に巣をつくることから、モグラが鶉に化けているように地面の近くで鳴く晩春の季節を表しています。
「暖かくなって虫たちの活動が活発になってきた。『田鼠化して鶉となる』季節だね」といった使い方をします。
⑨「霜を履んで堅氷至る」
「霜を履んで堅氷至る」は、「しもをふんでけんぴょういたる」と読みます。
霜を踏む季節になると、やがて氷が張る季節がやって来るということ。
これはつまり、小さい出来事が何かが起こる予兆であるという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「何だか熱っぽいと思っていたら『霜を履んで堅氷至る』、インフルエンザの予兆だった」
⑩「大旱の雲霓を望むがごとし」
「大旱の雲霓を望むがごとし」の読み方は、「たいかんのうんげいをのぞむがごとし」です。
雨が降らず水が枯れそうな状況で、雨の前兆の雲や虹を待ちこがれるということ。
要するに、何かの物事を待ちこがれる時のたとえです。
「今の調子だったら彼女に勝利することができるような気がする。早く大会日が来ないものか。『大旱の雲霓を望むがごとし』だよ」といった使い方をします。
2.生活に役立つ「天気予報」に関することわざ!
続いて、天気予報に役立つ自然に関することわざをご紹介します。
①「朝曇りは晴れ、夕曇りは雨」
「朝曇りは晴れ、夕曇りは雨」は、そのまま「あさぐもりははれ、ゆうぐもりはあめ」です。
これは、朝に曇っている場合は昼間に晴れることが多く、夕方曇っている場合は翌日に雨天になることが多いという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「明日の遠足は中止になるかも。『朝曇りは晴れ、夕曇りは雨』というとおり夕方に曇っていたし」
②「朝虹は雨、夕虹は晴れ」
「朝虹は雨、夕虹は晴れ」の読み方は、「あさにじはあめ、ゆうにじははれ」です。
朝方の虹は雨の前触れであり、夕方の虹は翌日に晴れることが多いという意味です。
「虹が出ているので傘を持って行きなさい。『朝虹は雨、夕虹は晴れ』というでしょ」といった使い方をします。
3.自然に関する英語の名言!
最後は、自然に関する英語の名言をご紹介します。
①「チャーリー・チャップリン」
You’ll never find a rainbow if you’re looking down.
「下を向いているならば、虹をみつけることは出来ない」
これは、映画俳優のチャーリー・チャップリンの言葉です。
要するに、辛いことや悲しみで落ち込んでばかりいても、幸せは訪れないという意味ですね。
ですから、嫌な思いをいつまでも引きずるのではなく、気持ちを早く切り替えるべきということ。
②「ルイーザ・メイ・オルコット」
There is always light behind the clouds.
「雲の向こうは、いつも青空」
アメリカの作家、ルイーザ・メイ・オルコットの言葉です。
雲が多ければどんより暗くなってしまいますが、実は雲の上では太陽が明るく照っていますよという意味です。
つまり、嫌なことがあったとしてもそれは一時的なことということ。
まとめ
以上が、「自然」に関することわざと、その意味と使い方についてでした。
自然に関することわざというものは、長年の先人たちの経験をもとにつくられてきました。
こういった自然現象が起きると、やがてこういった現象が起きるといった、人生経験が少ない人にはわからない知識が詰まっています。
この記事では、そういったことわざを厳選させていただきました。
ぜひ、ご活用ください!