「集計」と「合計」。
当たり前に、日常で使う2つの言葉ですが…。
並べてみると、この違いってなんだろう…。
もしかして、同じ意味なのか…。
ですが、同じようで実は意外な違いがあるようで…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「集計」と「合計」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「集計」と「合計」の意味の違い!
まずは、「集計」と「合計」の意味の違いを端的にお伝えします。
「合計」とは、数を足し合わせること。
短くまとめると、こういった違いです。
それでは、さらにわかりやすく紐解いていきますね。
①「集計」の意味とは!
「集計」は、データを求めるために数を足し合わせること。
ただの足し算ではありませんよ。
ここがポイントです!
データのための足し算であるということ。
必ず、データとして必要にせまられて足し算をして、初めて「集計」となります。
たとえば、学校の算数のテストで足し算をしますが、この足し算は「集計」とはいいませんよね。
なぜなら、これはデータを求めているのではないからです。
「日々のケーキの売り上げを集計する」
「各店舗の人件費を集計する」
といった使い方をしますが、すべて何かのデータのための足し算であるということ。
②「合計」の意味とは!
「合計」は、数を足し合わせること。
ただ単純に、2つ以上の数字を足し合わせることが「合計」です。
データであろうが、データでなかろうが関係ありません。
ですから、前の項目で説明した「学校での算数のテストの足し算」は「合計」ということ。
「6+13の、合計は19」
ということですね。
あとは、「夫婦お二人の年齢を合計すると、ちょうど100歳ですね!」といった会話があったとします。
この場合、違和感はありませんよね。
これが、「夫婦お二人の年齢を集計すると、ちょうど100歳ですね!」となると、何か変ではないですか?
この違和感の原因は、データを求めているのではないからなのですね。
それから、データを求める時も「合計」でオッケー。
「日々のケーキの売り上げを合計する」
「各店舗の人件費を合計する」
前の項目の例文の「集計」を「合計」に置き換えても、全く差し支えないですよ。
これはつまり、大きな「合計」という意味の中に、「集計」が含まれるということです。
③「集計」と「合計」の違いを整理!
それでは、ここで一度「集計」と「合計」の違いを整理します。
データを求めるために数を足し合わせるのが「集計」
ただ、数を足し合わせるのが「合計」。
算数ドリルの足し算は「合計」ですが、「集計」ではありませんよ。
2.「集計」と「合計」の辞書での意味!
続いて、辞書による「集計」と「合計」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「集計」の辞書での意味!
【集計】
・個々に出した数値を集めて合計すること。また、合計したもの。「データを―する」
引用元:旺文社国語辞典
この説明だと、ちょっとわかりにくいですね…。
②「合計」の辞書での意味!
【合計】
・いくつかの数・量を加え合わせること。また、加え合わせたもの。
引用元:旺文社国語辞典
こちらは、説明どおりの内容です。
3.「集計」と「合計」の使い方!
次に、「集計」と「合計」の使い方を例文で紹介します。
①「集計」の使い方!
・データ分析のために集計する。
・売上金額を集計する。
・月別集計表を作成した。
・頼んだ集計は終了しましたか?
②「合計」の使い方!
・データ分析のために合計する。
・売上金額を合計する。
・君が2匹で自分が3匹なので合計5匹だ。
・商品はこの展示品と、倉庫に1つで合計しても2つだけです。
4.「集計」や「合計」には似た意味の言葉がたくさんある!
「集計」や「合計」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「集計」と「合計」の意味の違いと使い分けについてでした。
「集計」は、データを求めるために数を足し合わせること。
「合計」は、数を足し合わせること。
「合計」という意味があり、その意味の中に「集計」が含まれます。