「羨ましい」と「嫉妬」。
似ています…。
知り合いが、宝くじで当選した時に心の中にわいてくる感情って…。
「羨ましい」なのか「嫉妬」なのか…。
なんだか、ごっちゃになっていますよね…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「羨ましい」と「嫉妬」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「羨ましい」と「嫉妬」の意味の違い!
最初に、「羨ましい」と「嫉妬」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「嫉妬」とは、すぐれた人などを見て、「憎たらしい~」と思うこと。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「羨ましい」の意味する感情!
「羨ましい」は、すぐれた人や幸せな人を見て、自分もそうありたいと願うさまです。
これは、明るい気持ち、プラスの感情ですね。
たとえば、知り合いに「宝くじで3億円当選した」という人がいたとしましょう。
この時に、「いいな~。自分も当たらないかな~」と思う気持ちのこと。
これが「羨ましい」ということですね。
②「嫉妬」の意味する感情!
「嫉妬」は、すぐれた人や恵まれた人を見て、うらやみねたむこと。
これは、「羨ましい」と思った後に「憎しみ」に続きます。
つまり、マイナスの感情ですね。
たとえば、知り合いに「宝くじで3億円当選した」という人がいた場合。
一旦は「いいな~」と思うのですが。
その後に、「3億円が盗まれればいいのに…」とか、「何かの間違いで、当選が無効になればいいのに…」と思う気持ちに変化すること。
この「憎しみ」の気持ちになることが、「嫉妬」ですね。
それから、「嫉妬」は人の愛情に関する意味もあります。
自分が愛する人物が、愛情が他の人に向いた時にわいてくる憎しみの気持ちのこと。
これが「嫉妬」です。
たとえば、夫が浮気した時に妻がいだく「憎しみ」の気持ちのこと。
この「憎しみ」の感情は、夫に向けられることもあれば、夫の浮気相手に向けられることもあります。
③「羨ましい」と「嫉妬」の意味の違いを整理!
それでは、ここで一度「羨ましい」と「嫉妬」の意味の違いを整理します。
すぐれた人や幸せな人を見て、自分もそうありたいと願うさまが「羨ましい」。
すぐれた人や恵まれた人を見て、うらやみねたむのが「嫉妬」。
「自分もそうなりたい」と思うプラスの感情が「羨ましい」で、「憎たらしい」と思うマイナスの感情が「嫉妬」です。
2.「羨ましい」と「嫉妬」の辞書での意味!
続いて、辞書による「羨ましい」と「嫉妬」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「羨ましい」の辞書での意味!
【羨ましい】
・自分よりすぐれた人や幸せな人を見て、自分もそうありたいと思う気持ちだ。「彼女の自由な生活が―」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容ですね。
②「嫉妬」の辞書での意味!
【嫉妬】
・自分より恵まれていたりすぐれていたりする者を、うらやみねたむこと。また、自分の愛する者の愛情が他へ向くのを、うらみ憎むこと。やきもち。「―心」
引用元:旺文社国語辞典
「うらやみ」「ねたむ」ですので、「いいな~」から「憎たらしい」となること。
説明どおりの内容ですね。
3.「羨ましい」と「嫉妬」の使い方!
最後に、「羨ましい」と「嫉妬」の使い方を例文で紹介します。
①「羨ましい」の使い方!
・隣の子供の成績が常にトップらしいが、羨ましい限りだ。
・容姿端麗で頭脳明晰、羨ましいと思わない人はいない。
・毎年海外旅行に行ける生活は羨ましい。
・文学賞の受賞、おめでとう!羨ましいよ。
②「嫉妬」の使い方!
・隣の子供の成績が常にトップだからといって嫉妬しても自分の糧にならない。
・容姿端麗で頭脳明晰と言われているが嫉妬心を抱いている人は多い。
・毎年海外旅行に行ける生活に嫉妬する。
・文学賞など価値はないよ!と思う気持ちが嫉妬だろ。
まとめ
以上が、「羨ましい」と「嫉妬」の意味の違いと使い分けについてでした。
「自分もそうなりたい」と思うプラスの感情が「羨ましい」。
「憎たらしい」と思うマイナスの感情が「嫉妬」。
「羨ましい」と「嫉妬」は、感情の近い部分に位置します。
そういった意味で、まぎらわしい言葉といえるかもしれませんね。