卒業は新たな旅立ちですね。
そんな旅路に対して、何かよい言葉を贈ってやりたいものです。
また、旅立つ方も決意の言葉を示したいもの。
そういった要望にお応えするのが、このブログです!
山ほどある言葉から、ピッタリなものを紹介しますよ。
ということで、本記事では卒業時に使える四字熟語を厳選して、意味も含めてわかりやすく解説していきます!
特に、ありきたりではないものを選びました。
前半は「卒業生に贈る言葉」、後半は「卒業生の決意の言葉」といった2つのテーマでご紹介します。
ご期待ください!!
1.卒業式に卒業生に対して贈る四字熟語!
最初は、先生や在校生が卒業生に対して贈る四字熟語をご紹介します。
①「一路平安」
「一路平安」は、「いちろへいあん」と読みます。
「一路」は旅の道中のことで、「平安」は穏やかで無事であること。
ですから、旅人に対し、道中の無事を願っているということですね。
使い方は、以下のとおり。
「これから、様々な困難が訪れると思いますが、『一路平安』を願っています」
②「前程万里」
「前程万里」の読み方は、「ぜんていばんり」です。
「前程」はこれから先の道筋のことで、「万里」はとても長い距離ということ。
要するに、これから先の道のりは遠くて長いもの、そしてそこには大きな可能性があるという意味があります。
遠い道のりですが、明るい未来が待っていますよということ。
「まだまだ若いあなた達の未来は『前程万里』、見守っています」といった使い方をします。
③「桑弧蓬矢」
「桑弧蓬矢」は、「そうこほうし」と読みます。
「桑弧」は桑の木で作った弓のことで、「蓬矢」はヨモギで作った矢のこと。
古代中国の諸大名は、男の子が生まれると桑の木の弓でヨモギの矢を様々な方向へ射ました。
これは、子供が将来、世に羽ばたくこと祈願したもの。
つまり、「桑弧蓬矢」は男子が大きな志を立てること、また大きな志そのものの意味もあります。
使い方は、以下のとおり。
「プロ選手という大きな目標。『桑弧蓬矢』を胸に頑張れ!必ず達成できると思う」
④「安心立命」
「安心立命」の読み方は、「あんしんりつめい」です。
「安心」は心が乱されないことで、「立命」は力を尽くして天の命令にまかせること。
これは、欲望などに惑わされることなく心を平静に保ち、力を尽くして運命に身をまかせるという意味です。
「様々な誘惑があると思いますが、『安心立命』で努力を怠らず前に進んでほしいです」といった使い方をします。
⑤「管仲随馬」
「管仲随馬」は、「かんちゅうずいば」と読みます。
「管仲」は中国の政治家のことで、「随馬」は馬に従うこと。
管仲がいくさの帰路で道に迷ったことから、道中を通った経験がある老いた馬の記憶を頼りにします。
そして、その馬に従って無事に帰ることが出来たという故事がもとになった四字熟語です。
これは、当時優秀だった管仲でさえ年配者、しかも動物である馬の知恵を借りるということ。
要するに、人生経験が豊富である先人の知恵は尊重すべきであるという意味です。
また、人間には得意なことや不得意なことがあるといった意味もあります。
使い方は、以下のとおり。
「あなたは人の忠告を聞き流すことがあるが、たまには『管仲随馬』で耳を傾けることも大切だ」
⑥「脚下照顧」
「脚下照顧」の読み方は、「きゃっかしょうこ」です。
「脚下」は足元のことで、「照顧」はしっかりと見て反省すること。
これは、自分自身の行動や発言をしっかりと見なさいという意味です。
ですから、他人を批判する前に、まずは自分自身をしっかりと見つめ直し反省すべきであるということですね。
また、足元をすくわれないように気を付けなさいといった意味もあります。
「すぐにカッとして批判するのではなく、一旦落ち着き『脚下照顧』、それから行動しよう」といった使い方をします。
⑦「則天去私」
「則天去私」は、「そくてんきょし」と読みます。
「則天」は自然の法則に逆らわずに従うこと、「去私」は利己的な一個人の考えを捨てること。
これはつまり、小さな自分という一個人の考えにとらわれず、天に身をまかせて生きて行くという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「人として大きく成長し、『則天去私』で頑張ってほしい」
2.卒業生自身が卒業文集などで使う四字熟語!
続いて、卒業生が卒業文集などに載せるのに丁度よい四字熟語をご紹介します。
①「不撓不屈」
「不撓不屈」の読み方は、「ふとうふくつ」です。
「不撓」は力を加えても曲がらないことで、「不屈」は屈しないこと。
ですから、どのような困難がああっても、自分の意思を持ち絶対に屈しないという意味です。
「これから先、山あり谷ありだと思いますが『不撓不屈』の精神で前に進んで行こうと思います」といった使い方をします。
②「百尺竿頭」
「百尺竿頭」は、「ひゃくしゃくかんとう」と読みます。
「百尺」は100尺で約33メートル、「竿頭」は竿の先端のこと。
ですから、30メートル以上もある竿の先端のことです。
これは、努力を積み重ねて悟りの境地に達するといった意味。
要するに、努力してトップに立つことのたとえですね。
使い方は、以下のとおり。
「入社できたことに満足せず、厳しい業界ですが『百尺竿頭』を目指します」
③「円木警枕」
「円木警枕」の読み方は、「えんぼくけいちん」です。
「円木」は丸い木のことで、「警枕」は眠りにくいように作った枕のこと。
これは、わざと眠りに就きにくくした転がる木の枕という意味です。
要するに、深い眠りにならないように転がる枕を使い勉強するということ。
睡眠時間を削ってまで勉強に励むことのたとえです。
「まだまだ目標には先があります。『円木警枕』でこれからも努力を怠りません」といった使い方をします。
④「勤倹力行」
「勤倹力行」は、「きんけんりっこう」と読みます。
「勤倹」は無駄使いせず一生懸命に働くことで、「力行」は力の限り仕事に励むこと。
ですから、贅沢に豪遊することなく、力を尽くして仕事を頑張るという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「親元を離れるのは初めてですが、『勤倹力行』でやっていきたいと思います」
⑤「愚公移山」
「愚公移山」の読み方は、「ぐこういざん」です。
「愚公」は古代中国の伝説の人のことで、「移山」は山を動かすこと。
愚行は、家の前にあった2つ山を迂回しなくてはいけないことから邪魔だと思っていました。
そこで、山を移動させようとして、一人で巨大な山を崩し土砂を黙々と運び出します。
周囲の人間は「絶対に無理だ」といって嘲笑しますが、愚公は「ひ孫の代までかかろうとやり遂げる」と宣言し作業を続けます。
中国の神である天帝は、その愚公の姿に心をうたれ山を移したという故事がもとになった四字熟語。
要するに、どんな大きなことであっても、努力を続けることで必ず成し遂げられるという意味です。
「自分の友人は反対しましたが、『愚公移山』で絶対に世界を目指します」といった使い方をします。
⑥「精励恪勤」
「精励恪勤」は、「せいれいかっきん」と読みます。
「精励」は力の限り励むことで、「恪勤」はまじめに働くこと。
ですから、一生懸命に力を尽くして仕事を頑張るという意味です。
また、仕事の他に学業を頑張る意味もあります。
使い方は、以下のとおり。
「これからは、『精励恪勤』会社に尽くしていきたいと思います」
まとめ
以上が、卒業時に使える四字熟語と、その意味と使い方についてでした。
一応、卒業生に対し贈る言葉と、卒業生が述べるものの2とおりご紹介しました。
ですが、これはあくまでも参考であり、それぞれ逆に使用しても全然おかしくはありませんよ。
ぜひ、活用してみてください!