「表彰状」と「賞状」。
これって、同じ物なのでは…。
と思っていたのですが…。
実は、大きな違いがあるようです…。
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
本記事では、「表彰状」と「賞状」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「表彰状」と「賞状」の意味の違い!
最初に、「表彰状」と「賞状」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「賞状」とは、すぐれた成果をあげた人や団体をほめたたえるための書状のことです。
短く表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「賞状」と「表彰状」の違いは目的!
「賞状」と「表彰状」は、ともに功績のあった人や団体をほめるための書状のこと。
この部分は共通しています。
ただし「表彰状」は、「ほめる」以外に「広く世に知らせる」といった目的が加わるのですね。
ですから、「よく頑張りました!あなたは素晴らしい!」という他に、「皆さん~!この人は凄いことを成し遂げたんですよ~!」ということ。
「表彰状」の「表」は、「おもて」という意味です。
「表彰状」の「彰」は、「あきらかにする」という意味。
つまり、おもてにあきらかにする、つまり広く知らせるということですね。
それから、「賞状」はスポーツ大会やコンクールなどの順位が関係するもので、「表彰状」は社会的活動や永年勤続などが対象であるといった説がありますが…。
現実に、比較的多くがそういった区分けをされているのは確かです…。
しかし、正確には、スポーツ大会やコンクールに「表彰状」を使用しても問題ありません。
実際に、スポーツ大会でも「表彰式」は行われますよね。
また、大相撲の千秋楽では「ヒョーショージョー」で有名なデビッド・ジョーンズさんがいました。
②「賞状」の広義での意味!
「賞状」は、功績のあった人や団体をほめるための書状とう説明をしました。
ですから、厳密にいえば「賞状」には「広く世に知らせる」目的はありません。
しかし「賞状」は、広義では全てのほめる書状という意味もあります。
つまり、広い意味での「賞状」は、「表彰状」も「賞状」の一つであり、「感謝状」も「賞状」の一つということ。
「表彰状」を「賞状」と言ってもいいですし、「感謝状」を「賞状」と言っても間違いではないということですね。
③「表彰状」と「賞状」の意味の違いを整理!
それでは、ここで一度「表彰状」と「賞状」の意味の違いを整理します。
功績のあった人や団体をほめるのが「賞状」。
功績のあった人や団体をほめ、また広く世に知らせるのが「表彰状」。
「表彰状」には、「広く世に知らせる」目的が加わります。
ただし、広い意味での「賞状」は、「表彰状」や「感謝状」など全てを含んだほめたたえるための書状という意味もあります。
2.「表彰状」と「賞状」の辞書での意味!
続いて、辞書による「表彰状」と「賞状」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「表彰状」の辞書での意味!
「表彰状」では辞書に掲載されていませんでしたので、「表彰」と「状」のそれぞれの意味をご紹介します。
【表彰】
・善行や功績のあった人や団体をほめたたえて、広く人々に知らせること。「―状」
引用元:旺文社国語辞典
ほめる他に、広く人々に知らせる意味があります。
【状】
③かきつけ。手紙。「状袋・書状・回状・訴状・連判状」
引用元:旺文社国語辞典
「状」には、様々な意味がありますが、その中の一つ(③)の意味を載せました。
「かきつけ」ですので、つまり、書いたものということですね。
②「賞状」の辞書での意味!
【賞状】
・成績の優秀な者や功労のあった者に、それをほめたたえる言葉を記して与える書状。
引用元:旺文社国語辞典
「ほめたたえる」という目的の書状のことですね。
3.「表彰状」と「賞状」の使い方!
最後に、「表彰状」と「賞状」の使い方を例文で紹介します。
①「表彰状」の使い方!
・表彰式で表彰状を授与される。
・表彰状には句読点を使わない慣習がある。
・表彰状の文面を確認する。
②「賞状」の使い方!
・表彰式で賞状を授与される。
・賞状も句読点をつけないのが一般的。
・賞状を額縁に入れて飾る。
まとめ
以上が、「表彰状」と「賞状」の意味の違いと使い分けについてでした。
「表彰状」は、すぐれた成果をあげた人や団体をほめたたえるとともに、それを広く世に知らせるための書状。
「賞状」は、すぐれた成果をあげた人や団体をほめたたえるための書状。
「表彰状」には、「広く世に知らせる」目的があります。
ただし、広義では大きな「賞状」があり、その中の一つが「表彰状」といこと。