ことわざである「急がば回れ」。
「早く着くためには、危険な近道より遠くても安全で確実な方法をとったほうが早く目的を達できる」という意味。
つまりは、「急ぐことで気持ちに余裕がなくなりミスが増えるので、遅くても着実な方法を選択することが大切である」ということです。
では、この「急がば回れ」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「急がば回れ」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、小学生にでもわかりやすいように簡単な短文で紹介しますので、ご期待ください。
1.「急がば回れ」の例文を小学生にでもわかりやすく!
・一刻も早く試合に出してほしいとのことだが、お前はまだ基礎体力がない。急がば回れでまずは基礎体力をつけるトレーニングをしないと、怪我のもとになる。
・遅刻しそうで、どうしても近道のためのこの大通りを横断したい気持ちは分かる。でもこの大通りで車の流れが止まるのを待つよりも、急がば回れで遠回りでも歩道橋を渡った方が早いと思うよ。
・寝坊して慌てて家を出ていった。「急がば回れで、持ち物をしっかり確認してから行きなさい」と言ったのに、弁当を忘れていってる…。結局戻ってくるのだろう…。
・ダイエットは急激に体重を減らしたとしても、リバウンドで戻ってしまう。急がば回れでゆっくりと無理なく長い時間をかけて減らしていくことが大切だ。
・ライバルにテニスで勝ちたい気持ちはわかるが、そんなに過度なトレーニングをすると、オーバーワークで怪我するよ。急がば回れで、じっくりと鍛えていくべきだね。
・大雪のために車の渋滞で進まなくなった。近道をしようと細い道路に入ったら、雪に埋まって脱出できなくなった。やはり急がば回れで、大通りを使うべきだった…。
・病み上がりなのだから、練習は控えた方がいいよ。急がば回れで、無理しないことが大切。無理することで、病気がぶり返すこともあるかもしれないよ。
・100分の1秒を争うシビアな競技に近道はないと語る。「一つ一つ、レースの反省をしながら、改善しての繰り返し」。急がば回れということだ。
・災害発生時は迅速な対応が求められる。ただし、急がば回れというように、決して慌てずに、しっかりと落ち着いて考えることが大切だ。
・早く結果を出したい気持ちはわかるが、ビジネスは急がば回れだよ。しっかりと着実に製品をつくって、お客さまに満足してもらうことが大事だ。
2.「急がば回れ」の類義語!
続いて、「急がば回れ」と似た意味の言葉を紹介します。
意味が近いのが、「急いては事を仕損ずる(せいてはことをしそんずる)」。
「急いては事を仕損じる」ともいいます。
意味は、焦ることで逆に失敗が多くなり、やったことが無駄になるという意味。
「急がば回れ」とほぼ同じ意味ですね。
その他は、以下のとおり。
「慌てる乞食は貰いが少ない」
「走れば躓く(はしればつまずく)」
「急ぎの文は静かに書け」
「焦りは禁物」
などがあります。
まとめ
以上が、「急がば回れ」の例文についてでした。
参考にしてください。
「急がば回れ」という言葉をきくと、全ては急ぐべきではないと思いがちですが、実はそうではありません。
「鉄は熱いうちに打て」や「先んずれば人を制す」ということわざがあるとおり、急いだほうが良い場合もあります。
ただし、慌てることはいけませんよ。