四字熟語である「臨機応変」。
「臨」は直面する、「機」はきっかけ、「応」はふさわしく、「変」は変えるという意味。
ですから、直面した物事をきっかけに、その場面にふさわしいように行動を変えるということ。
つまりは、「その時その場に応じて、適切な手段をとる」という意味です。
では、この「臨機応変」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「臨機応変」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「臨機応変」の使い方を例文で!
・私は学生時代に長くサッカー部のキャプテンをつとめてきたのですが、相手の作戦が変化すると臨機応変にメンバーへフォーメーションの変更を指示してきました。これは私の長所だと思います。
・私は曲がったことが大嫌いで、ころころと意見を180度変える人間は信用しません。しかしその反面、人に対して臨機応変に合わせることが苦手なことが短所です。
・他人は、その場その場に合わせて行動する私のことを「優柔不断だ」といいます。しかし、言い方を変えると「臨機応変に行動している」ともいえると思います。
・前の職場では危機管理を担当していました。その職場では、突発的に発生する様々な事態に臨機応変に対応してきましたが、この経験はこの先必ず活かせると確信しています。
・長打力がある彼は、どの打順もこなせる器用な選手だ。2番打者をまかせれば、長打を狙わず臨機応変に次へつなぐバッティングをする。
・プレゼンでは、多くの質問を想定し問答集をつくっていると思うが、想定外の質問に臨機応変にこたえることが力の見せ所だ。期待しているよ。
・マニュアルをキチンと頭に落とし込むことは、絶対に必要なことだ。ただ、仕事では必ずマニュアルにないことが起きるもの。そういった場面でいかにして臨機応変に対処できるかが大切だ。
・この工場の作業は何よりもスピードが求められる。ただし、様々な機械トラブルが起きることから、その時にいかに臨機応変に対処してラインの流れを止めないかということがポイントになる。
・後半のラウンドでは、ドライバーは封印しました。臨機応変に、飛距離よりもフェアウェイをキープすることに専念したのです。
2.「臨機応変」の類語!
続いて、「臨機応変」と似た意味の言葉を紹介しますね。
同じ四字熟語では、「当意即妙(とういそくみょう)」があります。
「当意即妙」は、「すばやくその場面に適応して機転をきかす」という意味。
あとは、「融通無碍(ゆうずうむげ)」。
これは、「考え方や行動にとらわれるところがなく、自由である」ということ。
その他は、以下のとおり。
「柔軟に対処する」
「その場に適した対応をする」
「その場に即した対応」
「時と場所、場合に応じた」
といった具合ですね。
まとめ
以上が、「臨機応変」の例文についてでした。
参考にしてください。
ところで、「臨機応変」に対処できない人っていますよね。
こういった人を何と呼ぶかご存知ですか?
つまり、「臨機応変」の対義語になるのでが、四字熟語では「杓子定規」があります。
これは、「融通が利かない」という意味。
「全てのことを、一つの規則に当てはめて処置しようとする」という意味でもあります。