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「他山の石」の例文!小学生にでもわかりやすく短文で紹介!

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故事成語である「他山の石」。
 
 
「他人の良くない発言や行動でもそれを参考にして良く用いれば、自分の教養や人格を高める助けとなる」という意味です。

時々「目上の人の良い発言や行動、また手本となる良い発言や行動」といったように、「良い発言や行動」を見習うという意味として扱われることがあるようなのですが、実はこれは間違い。
 
 
本来は「他人の良くない発言や行動」を、逆に自分に対する教訓にするという意味です。

「見習う」のではなく、逆に「戒め」にするということ。
 
 
 
では、この「他山の石」、どのような場面でどのように使うべきなのか?

ということで、「他山の石」の使い方を例文で紹介していきます。

特に、小学生にでもわかりやすいように簡単な短文で紹介しますので、ご期待ください。
 

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1.「他山の石」の例文を小学生にでもわかりやすく!

・隣のクラスではバケツにつまずいて床を水浸してしまったようだが、これは他山の石としてまずはバケツを隅に寄せよう。
 
 
・教科書を持ち帰らず机の中に放置しておいた結果、先生に没収されたらしい…。教科書が重くても他山の石として必ず持ち帰ろう。
 
 
・宿題を忘れた彼はペナルティーとしてさらに多くの宿題を課せられたようだ。宿題は絶対に忘れてはならないし、彼の行動を他山の石とするよ。
 
 
・彼は同じ部員に対し退部すべきだと発言したが、その発言は許されるべきではないし、私はそういった彼を他山の石としたい。
 
 
・本日営業部でミスを隠蔽する不祥事が発覚したが、わが総務部ではこの不祥事を他山の石として気を付けていただきたい。
 
 
・他県では豪雨災害の対応の遅さが批判されているが、本県ではそれを他山の石としてただ今より警戒態勢に入ることとする。
 
豪雨
 
・アメリカで個人情報の大規模な漏洩が相次いる。サイバー攻撃は世界的に激しさを増していることから、日本企業も他山の石として情報管理の体制強化を急ぐべきだ。
 
 
・U-22日本代表だが、チームとしての連動性を欠き、コロンビアに0-2の完封負け。メンバーが様変わりしたA代表でも、U-22を他山の石としなければならないと語った。
 
 
・先日の蒲田町の倉庫火災を他山の石とし、これから冬に向かい火災のリスクが高まるので、火気につながるものの確認と防火意識の向上を図っていく。
 
 
・株式会社善亮のデータ改ざん問題は、全ての企業経営者が他山の石として我が身を振り返らなければならない。
 

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2.「他山の石」の由来とは!

「他山の石」の由来は、中国の詩集である「詩経(しきょう)」。
 
 
詩経の中の「小雅(しょうが)・鶴鳴(かくめい)」というところに、「他山石可以攻玉」とあります。

わかりやすくすると、「他山の石、以て玉を攻むべし」で、読み方は「たざんのいし、もってたまをおさむべし」。
 
石
 
この「石」はどこにでも落ちている石のことで、「玉」は宝石などを意味しています。

つまり、「他の山から出た質の悪い石であっても、自分の宝石を磨くためには役に立つ」ということ。
 
 
そこから、「他の山の粗悪な石」が「他人の良くない発言や行動」となり、「自分の宝石磨きに役立てる」が「自分の教養や人格を高める助けとなる」という意味になりました。

他人の失敗は、自分への戒めとなるということで「他山の石」ですね。
 

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まとめ

以上が、「他山の石」の例文についてでした。
 
 
ご参考に、どうぞ。

「他山の石」と同じ意味で使われる言葉が、「反面教師」や「人の振り見て我が振り直せ」があります。
 
 
そして、間違いやすいのが「対岸の火事」。

「対岸の火事」は「他山の石」と同じように使われがちなのですが…。

「対岸の火事」は「自分には関係がなく、なんの苦痛もない」という意味であり、実は「他山の石」とは意味が異なります。
 

ここで一つ問題です。

「地面」を平仮名で書くと、「ぢめん」と「じめん」のどっちだと思いますか?

正解は「じめん」。
 
 
「地面」の「地」は「し」と読まず「ち」と読むのに、不思議ですよね…。

そんな不思議を、わかりやすく解決してくれるのが下の記事です。

「ずつ」と「づつ」はどっちが正しい?違いを解説するよ!

ややこしい「ぢ・じ・づ・ず」それぞれの使い分けを、詳しく解説していますよ。

ぜひ、どうぞ!

 

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