「納品」と「納入」。
似ていますよね…。
職場では、ほぼ同じような意味として使われていたような…。
たとえば、「ご注文の品は、先ほど納品しました」といいますし、「ご注文の品は、先ほど納入しました」でも間違いではないような気がします…。
もしかして、「納品」と「納入」は同じ意味なのだろうか??
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
実は、「納品」と「納入」には決定的な違いがありました!
本記事では、「納品」と「納入」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「納品」と「納入」の意味の違い!
最初に、「納品」と「納入」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「納入」とは、品物や金銭を納めること。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「納品」の意味とは!
「納品」は、品物を納めること。
「品物」を納めることなので、「金銭」は含まれません。
ですから、販売用の製品や、製造機械、事務用の消耗品などの「品物」が対象となるのが「納品」です。
具体的には、「ご注文の製品は、先ほど納品が完了しました」といった使い方。
また、「金銭」は含まれませんので、「購入代金32万円を納品しました」とはいいません。
ちなみに、「納品」は基本的には「品物を納めること」なのですが、その「品物」のことを「納品」ということもあります。
②「納入」の意味とは!
「納入」は、品物や金銭を納めること。
「納品」は「品物」限定でしたが、「納入」は「品物」の他に「金銭」も対象になります。
ですから、前項の例文の「納品」を「納入」に置き換えることが可能。
「ご注文の製品は、先ほど納入が完了しました」というように、普通に使えます。
さらに、「金銭」にも使えますので、「購入代金32万円を納入しました」でも違和感はありません。
ちなみに、「納品」の場合は「品物」そのものを指す使い方ができますが、「納入」は「品物」や「金銭」のことを指す使い方はできません。
③「納品」と「納入」の違いを整理!
それでは、ここで一度「納品」と「納入」の違いを整理します。
品物を納めることが「納品」。
そして、品物や金銭を納めることが「納入」。
大きな「納入」の意味があり、その中に「納品」の意味が含まれます。
2.「納品」と「納入」の辞書での意味!
続いて、辞書による「納品」と「納入」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「納品」の辞書での意味!
【納品】
・品物を納入すること。また、その品物。「期日までに―する」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
②「納入」の辞書での意味!
【納入】
・物や金を納め入れること。「―期限」「会費を―する」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明どおりですね。
3.「納品」と「納入」の使い方!
次に、「納品」と「納入」の使い方を例文で紹介します。
①「納品」の使い方!
・そこで今回は増税前納品を狙った少し早めの増税前キャンペーンです。
・優れた品質とタイムリーな納品を可能とする供給体制が評価された。
・標準機種から、オーダーメイド製品まで、数多くの納品実績がございます。
・発注時に必ず納品期限や要件を出品者と合意したうえで購入をお願いします。
②「納入」の使い方!
・大学のITセンターに納入されたスーパーコンピューター。
・5月分のスクールバス代の納入については以下の期日内にお願いします。
・幅広い業種のお客様に日々理想の厨房機器を納入しています。
・令和2年度第2期の授業料の納入期日を以下のとおり変更しました。
4.「納品」や「納入」には似た意味の言葉がたくさんある!
「納品」や「納入」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「納品」と「納入」の意味の違いと使い分けについてでした。
「納品」は、品物を納めること。
「納入」は、品物や金銭を納めること。
品物を納める場合は「納品」「納入」ともに使うことができますが、お金を納める場合は「納入」しか使うことができません。